| 第17回:「10年後、魅力的な仕事を創ろう!」by 保田 |
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| 作者: 保田充彦 |
| 2009年 6月 07日(日曜日) 14:42 |
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この10年間で、私たちのライフ・スタイルは大きく変わりました。Eメール、ネット検索、携帯、オンライン・ショッピング…など、10年前はまだ一部の人々しか使っていなかった技術が、今やすべての人の日常生活に無くてはならないものになっています。 まさにIT革命の時代です。 この先10年も、ITの進展は衰えそうにありません。この急激な変化の中、今から10年後、もっとも魅力的な仕事は何でしょうか? Googleのチーフ・エコノミスト、ハル・ヴァリアン氏の答は、「統計屋(Statistician)」です。 ヴァリアン氏の言う統計屋とは、単に統計を研究したり使ったりする従来の統計 屋ではなく、もっと広く、膨大なデータから有用な情報を取り出し、一般の人に効果的に伝えると言う、一連の新しいプロセスを行う人を意味しています。 私が崇拝するMITメディアラボ出身のデザイナー、Ben Fry氏は、もう少し具体的に、この新しい「統計屋」の姿を示してくれています。Fry氏はこの仕事の持つべき技術には、次のようなものがあると言っています。 (1) コンピュータ・サイエンス (2) 数学、統計学、データ・マイニング (3) グラフィック・デザイン (4) 情報可視化(インフォビズ)、ヒューマン=コンピュータ・インタラクション(HCI) 新しい「統計屋」は、科学的な要素、技術的な要素とデザイン的な要素を、統合するような人であり、 それらを統合的に扱う研究者として、「データ・サイエンティスト」なる職業も登場するだろうと、Fry氏は見ているのです。 以上、長々と述べたのは、私自身、10年後もっとも魅力的な仕事は、この「データ・サイエンティスト」だと思っているからです。 「データ・サイエンス」では、データを収集・分析する部分と、それを効果的、効率的に表現する部分が両輪です。現在、デザインやアートと呼ばれる、一般にはまだサイエンスとは考えられていない分野が、現状のサイエンスと統合され、最終的にはより広いサイエンスとして捉えられらないか、とおおいに期待しています。 もちろん、そこに至るまでにはまだまだやることがあります。 当面はサイエンティストとデザイナーやアーティストが共同で、新しい「データ・サイエンス」の枠組みを試行錯誤で作り上げ、具体的に示していくことが必要です。そこから生まれる成果は、研究者にとっても、社会にとってもメリットのあるものになると確信しています。 今必要なのは、そのような実験的な創造活動を後押し、リードするしくみや組織だと思います。 NPOあいんしゅたいんの活動では、Eラーニングや映像の活用も取り上げられています。このNPOのメンバーがパイオニアとなって、新しい「データ・サイエンス」を創造する研究をリードし、その中から未来のデータ・サイエンティストが生まれないだろうか…と、夢のような話かもしれませんが、かなり真剣に期待をしています。 あいんしゅたいんの皆さん、「10年後、もっとも魅力的な仕事」を、私たち自身の手で創ろうではありませんか! NPOあいんしゅたいん理事・株式会社ズームス(xooms)代表 保田充彦
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