| 第38回:「術,学,道」by 家富 |
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| 作者: 家富洋 |
| 2009年 12月 29日(火曜日) 09:30 |
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先ごろ放送されたNHKの「歴史秘話ヒストリア:最初はひ弱なインテリだった柔道を創った男・嘉納治五郎」は,心の琴線に触れた番組の1つです. 柔道と言えば,私が小学校低学年のころ放映されていたテレビドラマ「姿三四郎」を真っ先に思い起こします.子供の私は,柔道の旗手である三四郎と柔術家との対決に手に汗を握りながら見入っていました.嘉納治五郎も名前を変えて三四郎の師匠として登場します. 虚弱な体質であった治五郎はなんとか強健な大男たちに一泡吹かせたいと思い,柔術(平安時代に起こった合戦のための組み討ち技術がその源流)の大家に弟子入りしたそうです.柔術の極意を得ようとその師匠に質問したところ,師匠からは「柔術は習うものではない.投げ飛ばされて体で覚えるもの!」との答が返ってきました. ところがインテリ青年の治五郎にとってそのような非合理的な上達法は我慢できず,独自に技の力学的研究を始めました.重心の置き方や体の使い方を運動力学的に探求し,その際に人形模型,様々な書物,他の競技との参照比較などを大いに活用しました. 治五郎の独創的なところは,柔「学」に留まらず,柔「術」から柔「道」へと一気に昇華させたところです. どうも私はいつもテレビを見ながらこのブログの内容を考えているようです(笑い).本NPOにとって嘉納治五郎はよいお手本です.「学」から「術」への応用ばかりではなく,「学」から「道」への進化が問われています.
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