| 自然放射線 その3 |
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| 作者: 佐藤文隆 |
| 2011年 4月 01日(金曜日) 15:21 |
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「自然」といっても、いわゆる原子力の始った以後は様々な人工「源」が広域な環境に蓄積されている。人工源のもとになった惨禍や事故については高田純「世界の放射線被爆地調査」(ブルーバックス)を参照。ここでは「被爆地」というよりは影響が広域におよぶ低線量被曝を念頭に書いておく。
この「その三」では前回から続けて、基礎的な事項を述べていく。近年、核燃料の再処理問題でプルとニュームが話題になっているたが、ここでは核分裂生成物に焦点をあてる。 <近藤宗平「低線量放射線の健康影響」(近畿大学出版局、2005年)125頁>
この図はチェリのブイリ事故で汚染した平均的なブタペスト市民の身体に含まれるCs137の時間変化を示したものである。横軸は事故後の日数であり、数字は200,400,600,・・・である。縦軸の数字は下から500,1000、1500、2000である。ピークは400日あたり、また三年(1095日)ぐらいで減っていることがわかる。また同じ時期でのデータのばらつきは個人差である。平均して男性が女性より多い。これは全身ボデイカウンターであるから体重によるばらつきもある。 舘野之男「放射線と健康」(岩波新書、2001年)には「わたしの体の放射能」(69p前後)という小見出しでの話が興味ある。彼が勤務していた放医研では何人もサンプルになって三カ月おきぐらいに定期的に体内放射能の測定しているのだそうだ。Cs,K,その他の三分類。ここにチェリのブイリ後に20ぐらいがしばらく55ぐらいの増加し、また減っていった話が書かれている。今後は、監視の意味でも、もっと多くの病院や研究所でこういう「同一人間の体内放射線量の継続測定」をはじめるべきと思う。これは放射線医療と違って、余分に放射線を照射するのでなく、自分が放射線源なのであるから預託上も負担増ではない。 このように現在は自然放射線と言っても源は「地球」「宇宙線」「人工」があり、各々に核種と身体機能の関係で「外部」が主か「内部」が主かがある。 「自然放射線」おわり |

