27. ブラックハウス会議
2025年某月某日、ヒューストンのブラックハウスで米帝首脳部5人による、歴史的な秘密会議がもたれた。そこにはペイン副大統領、クリキントン国務長官、バッタ国防長官の他にCIA長官であるビューテーン・ケーツ(Butano Kates)氏も呼ばれた。ここでケーツ氏のみが男性で、後はすべて女性である。
まず米帝初代皇帝のオババ女帝が口火を切った。オババ皇帝は選挙で大方の予想を裏切って選ばれたのだ。
「ケーツ君、近年の日本とそれを中心とする状況について説明するように」
「はい、陛下。我々のCIAやその他の調査機関は、近頃の日本に於ける不穏な動きを注視してきました。まず関西科学研究所というところが、異常な発展を遂げて、日本中はおろか、世界各国から科学者を集めています。その科学的成果は目を見張るものがあります。その理由を、関西科学研究所を訪問したり、滞在したりした我が同胞から詳しく聴取しました。その結果分かったことは、文殊菩薩と呼ばれる非常に優秀な人工知能があり、それに接続すると研究者の知能が異常に増強されたことと同等になり、科学研究が非常に能率化されるそうです。その結果、論文数やパテント数は驚異的な上昇を示しています。これは第2次世界大戦以降、世界を知的に支配してきたアメリカにとって危機的な状況です。