2024年03月29日

 

放射線の生体影響に関する国際会議市民フォーラム

   

2011年の福島第一原子力発電所事故後、科学者はさまざまなアプローチで事故による人体への影響を調査し、得られた結果を発信し続けています。果たしてそれらは、正しく市民に届いているのでしょうか。いっぽう市民は、専門家が発信する情報を、どのように受け取ればよいのでしょうか。
今回のフォーラムでは、事故による被ばくの影響に的を絞って市民と科学者が率直に意見を交換し、市民との垣根のない議論の土壌を作りたいと思います。

日 時:2018年3月18日(日) 14:00~17:00

場 所:関西大学梅田キャンパス KANDAI Me RISE 8階ホール(阪急電車「梅田駅」徒歩5分、JR「大阪駅」徒歩8分)

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テーマ:われわれは福島から何を学んだか? ~市民と科学者の対話~

事故はわれわれにさまざまな困難をもたらしました。その原因の一つが、被ばくの影響について専門家である科学者の意見が大きく分かれたことです。
いっぽうで、科学者はそれぞれの専門分野を背景に、被ばくの影響の解明に地道な取り組みを続けてきたことも事実です。
こうした科学者の姿を市民の前に明らかにして、市民と協働して困難を克服することが、これから必要であると私たちは考えます。

そこで市民フォーラムの前半では、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)元議長ヴォルフガング・ヴァイス(Wolfgang Weiss)氏による基調講演と、欧州委員会による放射線防護の国際共同研究SHAMISEN projectのメンバーでもあるウルリケ・クルカ(Ulrike Kulka)氏、国際放射線防護委員会(ICRP)の委員で放射線生物学者のゲイル・ウォロシャック(Gayle Woloschak)氏から放射線の人体への影響についてお話いただきます(逐次通訳あり)。

後半は、角山雄一氏(中学生・高校生たちの手による自然環境放射線マッピングTEAMゆりかもめ)、高垣雅緒氏(福島県飯館村帰村民の民族史調査)、坪倉正治氏(福島県南相馬市を中心としたホールボディーカウンターによる地域住民の内部被曝調査)からそれぞれの活動のもようを報告していただき、参加者と講演者が分野や立場を越えて活発に意見を交換し、議論します。

内 容:第1部 基調講演:ヴォルフガング・ヴァイス(Wolfgang Weiss)氏
         特別講演:ウルリケ・クルカ(Ulrike Kulka)氏
            ゲイル・ウォロシャック(Gayle Woloshak)氏

    第2部 福島活動報告+フロアとの自由討論(報告者:角山雄一高垣雅緒坪倉正治

参加費:無料

申 込:参加申込フォームよりお申込みください

主 催:NPO法人あいんしゅたいん(「市民と科学者の放射線コミュニケーションネットワーク」プロジェクト(通称:「CAS放射線ネット」))
共 催:放射線計測グループ(TEAMゆりかもめ)・女性研究者の会・京都・関西大学・生きやすさ応援実行委員会・にわとりランチ会有志

支 援:科学技術振興機構(JST)科学技術コミュニケーション推進事業


放射線の生体影響に関する国際会議市民フォーラムの報告(講演・報告資料及び参加者感想)はこちら