日 時:2013年8月24日(土)13:00~16:00

場 所:NPO法人あいんしゅたいん事務所(京都市左京区吉田本町 5-14)

  印刷

テーマ:地震騒動-地震の直前予知の幻想

日本の地震予知(研究)計画は、昭和40年(1965年)に始まりました。
そのとき、地震の短期予知の本命は伸縮計や傾斜計を用いた高精度の地殻変動連続観測であると考えられていました。その根拠となったのは、1943年の鳥取地震(M7.2)のときに、震央から約60km離れた兵庫県の生野鉱山に京都大学が設置していた水平振子型傾斜計に地震の約6時間前から0.1秒角に達する異常な傾斜変化が見られたことです。そこで、高精度の伸縮計や傾斜計を全国に設置して10年も観測を続ければ、地震直前の異常地殻変動が多数見つかるだろうということで地震予知計画がスタートしました。
しかし、1995年の兵庫県南部地震(M7.3) や2011の東北地方太平洋沖地震(Mw9.0)でも地震直前の異常地殻変動は見つかりませんでした。
我が国の地震予知(研究)計画の発足当時から当事者であった竹本先生は、このことをどう考え、今後の地震予知研究にどのような期待をもっておられるのか聞いてみましょう。

竹本先生は、京都大学地球物理学教室の教授として、長らく「測地学」という分野に携わって、国際測地学協会地球潮汐委員会委員長・国際重力局理事なども務められました。
今はまた、前回のサロンで話題になった「明月記」を海外に紹介した日本人-射場保昭氏に興味を持ち、京都の学問の伝統の一つを形成した歴史を調べておられます。このお話はまた、秋に行う予定ですが、今回は地震予知を中心とした話題をお願いしてあります。
先生はまた、『ぼくの戦後―郷愁の秩父』(日本文学館)を最近出されました。子どもの頃のあどけないお姿がみえますね。さて、実際にお年を召されたお元気なお姿と重なりますか?これによると、秩父で過ごした少年時代の竹本先生の軌跡が分かります。豊かな自然のなかで、幼少期を過ごされ、わが地球に愛着がある先生のお話をたっぷり楽しんでください。佐藤文隆先生が、コメントをされるのも楽しみです。

トーク:竹本修三(京大名誉教授 地球物理学)

コメント:佐藤文隆(NPO法人あいんしゅたいん 名誉会長)

申 込:「サロン・ド・科学の散歩」総合ページをご覧の上、参加申込フォームよりお申込みください
    ※ 申込方法が分からない場合は、直接下記連絡先へお電話ください
      TEL: 075-762-1522(平日10時~17時)

備 考:クッキーとお茶代として300円をいただきます。ご協力お願いします。