市民フォーラム - NPO法人 知的人材ネットワーク・あいんしゅたいん https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/forum.html Fri, 03 May 2024 16:01:16 +0900 Joomla! - Open Source Content Management ja-jp 市民社会フォーラム https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/forum/1405-comment-okabahashi.html https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/forum/1405-comment-okabahashi.html

 

市民小フォーラム「知りたいこと、伝えたいこと 放射線被ばく影響の科学的考え方」開催に寄せて

1.市民社会フォーラムのご紹介

市民社会フォーラムは、思想信条や所属の多様性を前提に人権、民主主義、平和などを発展させる市民社会の創造のために、社会問題について学習し自由に発信する「社会学習ネットワーク」です。詳細は市民社会フォーラムHPをご笑覧ください。
全国から800人以上が登録し、双方向的に活発な発信があるメーリングリストを運営しておりますが、HPのイベント履歴にありますとおり、政治的問題も含めて市民運動の視点が強い傾向があります。それゆえに、原発に批判的な立場がほとんどですが、放射線の問題については、極端な主張をする学者の意見を鵜呑みにする傾向の人もいれば、もっと冷静に科学的知見を受け入れる人もいます。むしろ、市民運動界隈にはめずらしく、放射能デマや不正確な情報を問題にする人たちがかなりいらっしゃいます。市民社会フォーラムの中にデマや不正確な情報を問題にする人がいるというのは大変に重要で貴重なことだと私は考えております。多くの市民運動の場合、運動のためならばデマも許容するという「政治的な姿勢」がつきもので、議論が出来無い状態になってしまいがちです。

2.市民社会フォーラムができること

放射線をめぐる問題については、科学者のなかでも 両極端に割れているところもあるようですが、市民の中でもとても分かりにくく、原発問題に強い関心がある人たちは危険を煽る学者を信頼する傾向があり、危険を煽ることをいさめる学者を「御用学者」であるかのように目の敵にする傾向があります。自分たちの政治的な主張にあわないものは全て敵というわけです。これも「政治」です。 ? 私は原発の是非や政治的主張やイデオロギーに関係なく、これまでの科学的知見を前提にして事実や真理を大切にしなければ、市民運動は支持されないと主張しています。なぜなら、デマをもとにした運動は長い目で見れば廃れてしまうからです。しかし、残念ながら、そうした声はあまり大きくありません。 ? 放射線を巡る問題を解決していくためには、科学者が市民と実りあるコミュニケーションをするだけでなく、市民の側にも市民社会の教養として科学リテラシーを涵養させる姿勢が必要です。その媒介を促すコーディネーター的役割を私や市民社会フォーラムという媒体が果たすことができないかと考えています。

3.市民社会フォーラムからのご提案

科学者と市民との関係をネットワーク化するためには、科学だけに焦点をあてるのではなく、より刺激的に社会やそして政治も念頭に考えることも大事だと思います。例えば、最近よく見かける、科学だけに注目したサイエンスカフェのようなものではなく、「消費者問題」としてニセ科学問題を考えるといった社会的な視点を持ちつつ科学を議論するような学習会です。 ? もちろん、原発事故による放射線被曝の人体への影響についての学習会も必要なことです。とくに、福島県民調査で甲状腺がんが「多発」したと騒がれている件は重要です。このテーマは市民運動が風評しているだけではなく、マスメディアも煽っています。正確な情報を伝える学習会や、できれば不安を煽る「自称専門家」との討論会・シンポジウムを開催できないものか、と考えています。

共催 市民社会フォーラム代表 岡林信一


 

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市民フォーラム一覧 Wed, 23 Nov 2016 08:27:18 +0900
放射線の生体影響に関する国際会議市民フォーラム https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/forum/1540-forum-180318.html https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/forum/1540-forum-180318.html

 

放射線の生体影響に関する国際会議市民フォーラム

   

2011年の福島第一原子力発電所事故後、科学者はさまざまなアプローチで事故による人体への影響を調査し、得られた結果を発信し続けています。果たしてそれらは、正しく市民に届いているのでしょうか。いっぽう市民は、専門家が発信する情報を、どのように受け取ればよいのでしょうか。
今回のフォーラムでは、事故による被ばくの影響に的を絞って市民と科学者が率直に意見を交換し、市民との垣根のない議論の土壌を作りたいと思います。

日 時:2018年3月18日(日) 14:00~17:00

場 所:関西大学梅田キャンパス KANDAI Me RISE 8階ホール(阪急電車「梅田駅」徒歩5分、JR「大阪駅」徒歩8分)

    アクセスはこちらをご覧ください

テーマ:われわれは福島から何を学んだか? ~市民と科学者の対話~

事故はわれわれにさまざまな困難をもたらしました。その原因の一つが、被ばくの影響について専門家である科学者の意見が大きく分かれたことです。
いっぽうで、科学者はそれぞれの専門分野を背景に、被ばくの影響の解明に地道な取り組みを続けてきたことも事実です。
こうした科学者の姿を市民の前に明らかにして、市民と協働して困難を克服することが、これから必要であると私たちは考えます。

そこで市民フォーラムの前半では、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)元議長ヴォルフガング・ヴァイス(Wolfgang Weiss)氏による基調講演と、欧州委員会による放射線防護の国際共同研究SHAMISEN projectのメンバーでもあるウルリケ・クルカ(Ulrike Kulka)氏、国際放射線防護委員会(ICRP)の委員で放射線生物学者のゲイル・ウォロシャック(Gayle Woloschak)氏から放射線の人体への影響についてお話いただきます(逐次通訳あり)。

後半は、角山雄一氏(中学生・高校生たちの手による自然環境放射線マッピングTEAMゆりかもめ)、高垣雅緒氏(福島県飯館村帰村民の民族史調査)、坪倉正治氏(福島県南相馬市を中心としたホールボディーカウンターによる地域住民の内部被曝調査)からそれぞれの活動のもようを報告していただき、参加者と講演者が分野や立場を越えて活発に意見を交換し、議論します。

内 容:第1部 基調講演:ヴォルフガング・ヴァイス(Wolfgang Weiss)氏
         特別講演:ウルリケ・クルカ(Ulrike Kulka)氏
            ゲイル・ウォロシャック(Gayle Woloshak)氏

    第2部 福島活動報告+フロアとの自由討論(報告者:角山雄一高垣雅緒坪倉正治

参加費:無料

申 込:参加申込フォームよりお申込みください

主 催:NPO法人あいんしゅたいん(「市民と科学者の放射線コミュニケーションネットワーク」プロジェクト(通称:「CAS放射線ネット」))
共 催:放射線計測グループ(TEAMゆりかもめ)・女性研究者の会・京都・関西大学・生きやすさ応援実行委員会・にわとりランチ会有志

支 援:科学技術振興機構(JST)科学技術コミュニケーション推進事業


放射線の生体影響に関する国際会議市民フォーラムの報告(講演・報告資料及び参加者感想)はこちら

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市民フォーラム一覧 Fri, 01 Dec 2017 10:27:42 +0900