定期勉強会概要一覧 - NPO法人 知的人材ネットワーク・あいんしゅたいん https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview.html Sat, 04 May 2024 18:28:19 +0900 Joomla! - Open Source Content Management ja-jp 放射線研究・・・今後の展望と異分野交流 https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview/1677-workshop2019-3.html https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview/1677-workshop2019-3.html

 

放射線研究・・・今後の展望と異分野交流

 

3・11以後、日本の科学界は、大きな危機に見舞われました。それは、低線量・低線量率放射線の生体影響について、あまりにも科学者の意見が大きく分かれて、市民は何が本当かわからなくなり、果ては、科学及び科学者に対する不信を招きました。

しかし、逆に科学者の中にも、この問題への取り組みを通じて異分野交流を始めた人たちもいます。そして、科学者間の横のつながりが欠けているために、誤った判断をする場合も多々あることを痛感しました。こうしたなかで、取り組んできた様々な思いを一つに結集して、これからの科学の方向を見出そうとする動きがいろいろなところで見られます。

自分の専門を深く掘り下げてきた科学者の成果が社会につながっていくときには、異分野の科学者との連携が不可欠です。このことから、市民とのネットワーク、科学者間のネットワーク、そしてそれらの活動の中から得られた知見や情報を、どのようにすれば社会と共有できるかということが極めて重要だと考えます。

今回、そのような問題に取り組んでこられ見識をお持ちの有本建夫先生のお話を聞く機会を得ることができました。それに加えて、産業界と科学界を広く見渡しておられる長我部信行先生、そして、放射線に係わる科学的知見に関する情報発信のためのナレッジベースの構築にご尽力されている神田玲子先生をお迎えすることができました。

この三人の科学者の講演を軸として、参加者も加わり、これまでの取り組みを紹介しつつ今後の展開を見据えるべく踏み込んだ議論を行う機会を作ることとしました。このような議論の中から、現状と課題、そして未来につなげていくための方策を探りたいと思います。

どうか各々問題提起をいただき実のある議論をするためにお集まりください。


日 時:2019年3月8日(金)10:30~17:00(開場10:15)

会 場:京都大学東京オフィス (東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング 10階)

参加者:JST/JSPS関係者、行政関係者、市民、ジャーナリスト/メディア、研究者・専門家(20名程度)

プログラム:第一部:エビデンスを基にしたコミュニケーション

時 間 内 容 演者等(敬称略)
10:30~10:45  問題提起 「健康調査」「線量調査」「福島の野生動物調査」 「分野横断科学者ネットワーク」 その他 坂東昌子
(NPO法人あいんしゅたいん)
10:45~11:05  講演1 「放射線防護アンブレラの活動:学会の活動を中心に」 神田玲子
(国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構)
11:05~11:35  講演2 「基礎科学と社会への実装の理念  ・・・アセスメント科学にむけて」 長我部信行
(日立製作所ヘルスケア社)
11:35~12:05  講演3 「SDGsと科学技術  :STI for SDGs vs SDGs for STI」 有本建夫
(政策研究大学院大学
 
12:05~13:15  休憩(ランチmeeting) * お昼と飲み物の準備は各自でお願い致します。
              お昼の時間もディスカッションを予定しております。

      第二部:異分野交流・CASネットの組織化に向けて

時 間 内 容 演者等(敬称略)
13:15~13:25  報告1 「健康調査について議論していること」 鈴木和代(京都大学医学研究科)
13:25~13:30 質疑応答 
13:30~13:40  報告2 「JSPS委員会について」 和田隆宏(関西大学)
13:40~13:45 質疑応答 
13:45~13:55  報告3 「異分野交流の実践」 坂東昌子(NPO法人あいんしゅたいん)
13:55~15:30  総合討論  異分野交流の方法論、組織化について  コーディネート
  坂東昌子(NPO法人あいんしゅたいん)
  澤田哲生(東京工業大学)
13:55~15:30 休憩 
15:50~16:55  CASネット(市民と科学者のコミュニケーション ネットワーク)の方法論の模索
 小児白血病の放射線影響はどこまでわかっているか?(UNSCEAR 2017より)
 * 参加者の皆さんと一緒に「市民へどう伝えるか」について議論を深めたいと思っています。
話題提供(10分)
河本恭子(NPO法人あいんしゅたいん)
16:55~17:00  閉会のあいさつ 坂東昌子 (NPO法人あいんしゅたいん)

主催:「市民と科学者の放射線コミュニケーションネットワーク(通称:CAS放射線ネット)」


関連リンク:科研費基盤研究B「放射線生体影響に関する物理学、疫学、生物学の認識文化の比較分析」
      科学技術振興機構(JST)

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定期勉強会概要一覧 Fri, 01 Mar 2019 08:27:14 +0900
「原発事故 福島の野生生物への影響」研究会 https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview/1650-workshop2018-3.html https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview/1650-workshop2018-3.html

 

研究会「原発事故後の野生動物への影響をめぐって」

 

福本学先生は、原発事故後、福島県内に生息する野生のニホンザルについて調査されてきました。福島での成獣の骨髄で血液のもとになる成分が減ったり、胎児の成長が遅れたりしたとする研究成果が英科学誌に報告されています。最近、福島における野生猿のデータを皆さんで勉強する会を持ち、検討いたしました。福島の線量分布や野生生物の食餌採取など様々なファクターを考慮しつつ、ヒトへの影響について推察するという道筋は、今後も続けて検討すべき問題です。

きっかけは、毎日新聞Yahooニュースの記事です。

「羽山伸一・日本獣医生命科学大教授(野生動物学)らの研究チームは、福島市が個体数調整のため2008~16年に捕殺したニホンザルのうち、妊娠していたメスの胎児を調べた。原発事故前後の計62頭のデータを比較したところ、事故後の胎児は事故前に比べ、頭の大きさが小さく体全体の成長にも遅れがみられた。母ザルの栄養状態には変化がなく、チームは事故による母ザルの放射線被ばくが影響した可能性があると結論づけた。

集まって検討いたしましたが、いろいろ疑問も出てきて、ぜひ一度先生にお話を伺いたいという話になりました。
専門の異なる研究者や市民も加わって、こうした研究会ができるのはとても大切です。この研究会で、自由に意見交換できれば思っています。


日  時:2月9日 13:30~17:00

場  所:NPO法人あいんしゅたいん事務所

テ  ー  マ:原発事故 福島の野生生物への影響

話題提供:福本学(東北大名誉教授 放射線病理学 東京医科大学・東北大学加齢医学研究所特任教授)

主  催:NPO法人あいんしゅたいん

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定期勉強会概要一覧 Fri, 15 Feb 2019 10:41:08 +0900
市民と科学者の放射線コミュニケーションネットワーク勉強会 https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview/1541-workshop2017-special.html https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview/1541-workshop2017-special.html

 

市民と科学者の放射線コミュニケーションネットワーク勉強会

 

日  時:2018年1月26日(金) 14:30~17:00

場  所:ルイ・パストゥール医学研究センター 4階会議室
     アクセスはこちらをご覧ください

話題提供:坪倉正治(東京大学医学研究所特任研究員)

テ  ー  マ:南相馬の診療から見える、福島原発事故の健康被害の本体

話題概要: 福島第一原発事故後福島の南相馬市・相馬市に入り、ホールボディ検査や住民の健康管理に当たってきた、坪倉正治医師に福島原発事故のもたらした、実際の健康影響についてお話いただきます。放射線の影響、避難することの影響など、クライシス時、リスクコミュニケーションにおいて考えるべき問題や情報発信を続けていく重要性について、現場の実際の数字でお話いただきます。

参  加  費:無料

講演資料:相馬地方の診療から見える福島原発事故の健康被害の本体

主  催:NPO法人あいんしゅたいん・(公財)ルイ・パストゥール医学研究センター

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定期勉強会概要一覧 Fri, 01 Dec 2017 11:17:41 +0900
2017年度第5回定期勉強会概要 https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview/1538-workshop2017-5.html https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview/1538-workshop2017-5.html

 

2017年度 第5回定期勉強会(サロン・ド・科学の探索 2018年第1回)概要

 

今回の勉強会では、生命科学と医療の問題を取り上げることにしました。

西川伸一氏は、若くして熊本大学教授、京都大学教授を務められた後、理化学研究所の発生・再生科学研究センター副センター長として、我が国の生命科学研究を牽引してこられました。
5年前に理化学研究所を退職後は、JT生命誌研究館顧問として21世紀の生命科学について考える執筆講演活動をされる一方、NPO法人オール・アバウト・サイエンス・ジャパン(AASJ)を設立し、患者さんが医療の前面で活躍する社会を構築したいと活動されておられます。

これからの社会と科学・医療について幅広く意見を交換できる場になると期待します。ぜひご参加ください。


日  時:2018年1月7日(日) 14:00~17:00

場  所:NPO法人あいんしゅたいん事務所

話題提供:西川伸一(JT生命誌研究館顧問・NPO法人AASJ代表)

テ ー マ:21世紀科学の課題

話題概要: 歴史を振り返ってみると、思想も含めて社会の大きな変革をもたらして来たのは、イデオロギーではなく産業上での革命だった。第一次産業革命で生産現場に機械化がもたらされた結果国が富み、第二次産業革命で家庭の機械化が進み個人が豊かになれる社会が生まれた。では21世紀に何が期待できるのだろう。20世紀のただの延長ではないはずだ。私は第三次産業革命が起こる事で大きな変革が起こり、情報、エネルギー、生産の単位が個人や家族、あるいはコミュニティーと言った小さな単位に分散したpeer to peer社会が来ると思っている。この変革にどうコミットすればいいかを明確に示す事は私には出来ない。ただ、これを支える思想的基盤として生物学が重要な役割を果し、ヒトゲノムがキーワードとなる文明が生まれると確信している。
このセミナーでは、1)情報ネットワーク(IT)、2)ゲノム(IoTからIoH)、3)人間のコホート研究、4)コレクティブインテリジェンス、を4つのキーワードとして、21世紀の社会、及びその中での医学医療を考え、みなさんと活発な議論をしたいと考えている。

参 加 費:300円(お茶菓子代)

参加申込:CAS放射線ネット特設サイト内、お問い合わせフォームよりお申し込みください

講演資料:21世紀を語る4つのキーワード

主  催:NPO法人あいんしゅたいん

備  考: 本勉強会は、NPO法人あいんしゅたいん附置機関である基礎科学研究所主催のサロン・ド・科学の探索 2018年第1回(通算38回)を兼ねて実施されます。参加申込は、こちらのフォームからもしていただけます。
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定期勉強会概要一覧 Fri, 01 Dec 2017 09:39:33 +0900
2017年度第4回定期勉強会概要 https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview/1522-workshop2017-4.html https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview/1522-workshop2017-4.html

 

2017年度 第4回定期勉強会(サロン・ド・科学の探索 2017年第9回)概要

 

福島第一原子力発電所事故から6年余りが過ぎ、福島県と周辺の放射線量は除染の努力や自然界の物質循環によって低下してきています。
しかし、依然として事故がもたらした困難はいくつも残っています。この学習会では、その中で喫緊の問題になっている「トリチウム水」―事故によって発生した放射能汚染水から多核種除去設備(ALPS)等でトリチウム以外の大半の放射性物質を取り除いて残った処理水―に関わる問題について、第一線の研究者から話題を提供していただき、科学者やジャーナリストを交えた討論によって、その科学的・社会的 な諸問題について考えていく場を設けます。

柿内氏は、環境科学技術研究所において,2001年から森林・海洋・土・水・大気・微生物などを相手にした環境放射能の研究を行ってきた経歴から、経済産業省の「トリチウム水タスクフォース」の委員として議論に参加してこられており、今回のテーマを語ることができる適任な方と考えております。
環境放射能の専門家としての知見、タスクフォースにおける議論の経過と内容などについて、深く広く学ぶ学習会になることを期待しています。

ぜひご参加ください。


日  時:2017年10月29日(日) 15:00~18:00

場  所:NPO法人あいんしゅたいん事務所

話題提供:柿内秀樹(公益財団法人 環境科学技術研究所 環境影響研究部)

テ ー マ:「トリチウム水」をめぐる科学的社会的問題 

参  加  費:300円(お茶菓子代)

参加申込:CAS放射線ネット特設サイト内、お問い合わせフォームよりお申し込みください

参考資料:トリチウム水タスクフォース報告書について 
      ● トリチウム水タスクフォース報告書
      ● 参考資料集
     経産省・汚染水対策タスクフォースの議事録等

主  催:NPO法人あいんしゅたいん

備  考: 本勉強会は、NPO法人あいんしゅたいん附置機関である基礎科学研究所主催のサロン・ド・科学の探索 2017年第9回(通算35回)を兼ねて実施されます。参加申込は、こちらのフォームからもしていただけます。
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定期勉強会概要一覧 Wed, 20 Sep 2017 13:00:00 +0900
2017年度第3回定期勉強会概要 https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview/1504-workshop2017-3.html https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview/1504-workshop2017-3.html

 

2017年度 第3回定期勉強会(サロン・ド・科学の探索 2017年第7回)概要

今、全国で放射線の線量を測定する方々が増えています。

ここ京都でも「チームゆりかもめ」が発足して、親子や高校生がいろいろな場所で線量測定を始めています。それらを集めるといろいろなことが見えてきます。
「京都と福島でどれほど違うのか」「山の上ではどうか」など、さらには「大きな単位や小さな単位が出てきて、どう比べていいのかわからない」といった混乱も起きています。

昨年、福島の方の中で熱心に勉強されている方が、「広島長崎の原爆被害、ビキニ事件、チェルノブイリの原発事故、そして福島といろいろな災害の様子を、広島に行ったり、東京都立第五福竜丸展示館(1976年設立)に出かけたりと、いろいろ直に見てきました。
このような惨事で頭の中はいっぱいですが、どれがどれくらいの被害なのか、放射線量規模や線種もわからず、雑然としています」といわれました。
線量についてのしっかりした判断ができ、いろいろな調査もしっかり押さえて考えてみようと、市民と科学者の共同の勉強会を計画しました。

そこで、3・11事故直後から全国の物理学者を集めて即刻線量調査を行ったリーダーである谷畑勇夫先生に、線量調査をどのようにして行ったかのお話をしていただき、しっかりした知識を身に着けたいと思います。
さらに、できれば最近問題になっているセシウムボールや、日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」の作業員被ばく事故についても、いろいろな憶測がとびかっていますが、どこまでわかっているのかしっかりわかりたいですね。

小出さんには、福島県・三春町、福島高校と世界の高校生のプロジェクト、そして市民科学運
動としてのSafe Castなどを紹介していただき、国際的な運動への広がりの意味などを話していただきます。

さらに、その間に、福島から避難されている伊藤早苗さんが福島民話の紙芝居を披露してくださいます。福島弁での民話は迫力があって、みんな引き付けられます。
伊藤さんは、フランスのテレビにもヒアリングで出演されタ亜経験があり、また紙芝居疲労では京都新聞に紹介されていて、評判になっています。とてもたくましい元気な方です。

今回は、NPO法人あいんしゅたいんの附置機関である基礎科学研究所が実施している「サロン・ド・科学の探索」との共同企画です。


日  時:2017年8月27日(日) 13:00~17:10

場  所:京都大学理学研究科セミナーハウス

   
  ※ クリックすると地図が拡大します   アクセスマップはこちら 10 の建物)

テ  ー  マ:市民と科学者学習会 ・・線量の測定で分かること・・

プログラム:

13:00~13:10  挨拶:田中貴浩(物理学会京都支部長)  
13:10~14:40  「世界に広がる線量測定市民運動」 小出重幸(日本科学技術ジャーナリスト会議理事・前会長)
14:40~14:50 質疑応答
14:50~15:10  エンターテインメント 伊藤早苗(福島南相馬避難者)
15:10~15:20 休憩
15:20~16:10  「福島事故後の放射線計測に関わって」 谷畑勇夫(大阪大学核物理センター教授)
  質疑応答
16:20~17:00  議論
17:00~17:10  閉会(まとめ) 坂東昌子(NPO法人あいんしゅたいん理事長)
 

参加申込:CAS放射線ネット特設サイト内、お問い合わせフォームよりお申し込みください

主  催:NPO法人あいんしゅたいん
共  催:市民社会フォーラム

備  考: 本勉強会は、NPO法人あいんしゅたいん附置機関である基礎科学研究所主催のサロン・ド・科学の探索 2017年第7回(通算33回)を兼ねて実施されます。参加申込は、こちらのフォームからもしていただけます。
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定期勉強会概要一覧 Tue, 11 Jul 2017 14:17:42 +0900
2017年度第2回定期勉強会概要 https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview/1503-workshop2017-2.html https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview/1503-workshop2017-2.html

 

2017年度 第2回定期勉強会(サロン・ド・科学の探索 2017年第8回)概要

福島事故後6年を迎えて、帰還が始まって、いよいよ次の段階になっています。

この時期に一度、市民と科学者が共に集まって、これまでのこと、これからのことなど、素直に話し合いの場を持とうという話になりました。
ゲストの池田香代子さんには、3.11に福島ツアーに参加続けられるなどの経験から、脱原発と福島再生のために市民運動が求められてきたことを、今後の日本の針路の行く末と重ねて語っていただきます。

松本春野さんには、福島の子どもたちを絵本で表現することで、現地の方々との気持ちや認識のギャップを体験したこと、除染対策をしている現地の人や科学者との共同から学んだことを語っていただきます。いわば池田さんには鷹の眼で、また間報する側の立場からのコメントも入れながら、皆さんと議論します。

今回は市民社会フォーラム、日本物理学会京都支部の共催です。


日  時:2017年8月6日(日) 15:00~17:30

場  所:京都大学理学研究科セミナーハウス

   
  ※ クリックすると地図が拡大します   アクセスマップはこちら 10 の建物)

話  題:福島原発事故6年、市民と科学者が考えること

プログラム:

 15:00  開会挨拶:中家剛(京都大学理学研究科教授・日本物理学会京都支部)
15:10~15:50  話題提供1:「福島事故から市民運動が学んだこと」 池田香代子(ドイツ文学翻訳家・口承文芸研究家)
15:50~16:00 質疑応答
16:00~16:40  話題提供2:「絵本を通じて福島の人たちに学んだこと」 松本春野(絵本作家・イラストレーター)
16:40~16:50 質疑応答
16:50~17:20  会場を含めた議論 コメント:「放射線測定チームの取り組みについて」(角山雄一)
17:20~17:30  まとめの挨拶:坂東昌子(NPO法人あいんしゅたいん理事長)
 

参加申込:CAS放射線ネット特設サイト内、お問い合わせフォームよりお申し込みください

話題提供:池田香代子氏

   略 歴: 1948年東京生まれ。ドイツ文学翻訳・口承文芸研究。東京都立大学人文学部卒業。エアレンゲン大学留学。主な訳書にゴルデル「ソフィーの世界」、フランクル「夜と霧 新版」「完訳 グリム童話集」、ケストナー「エーミールと探偵たち」、主な著書に「世界がもし100人の村だったら」(6冊シリーズ)、「引き返す道はもうないのだから」、「新・戦争のつくりかた」(共著)、「この思いを聞いてほしい! 10代のメッセージ」(編著)など。
   挨 拶: 東電福島原発事故から6年半、まるで縁のなかった文屋を勉強する必要に迫られ、かつて閲したことのなかった現象や議論に巻き込まれ、こういうことでもなければ決して出会うことのなかったたくさんの人々と内面を照らしあいました。それはたいそうエネルギーのいることでした。今私は「反・脱被ばくの反原発派」として、福島と向き合っていこうと思い定めています。それは、とりもなおさず被ばく差別と闘うことです。この問題の解決には、おそらく、私の余勢を覆い尽してあだ足りない時間を要するでしょう。私は、発災の時点から歩き出したおびただしい人々の一人として、ささやかでお後の世につないでいけるなにかを模索したいと思います。

主  催:NPO法人あいんしゅたいん
共  催:市民社会フォーラム

備  考: 本勉強会は、NPO法人あいんしゅたいん附置機関である基礎科学研究所主催のサロン・ド・科学の探索 2017年第8回(通算34回)を兼ねて実施されます。参加申込は、こちらのフォームからもしていただけます。
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定期勉強会概要一覧 Tue, 11 Jul 2017 12:53:39 +0900
2017年度第1回定期勉強会概要 https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview/1482-workshop2017-1.html https://www.jein.jp/networkofcs/information-list/regularly-workshop/overview/1482-workshop2017-1.html

 

2017年度第1回定期勉強会(サロン・ド・科学の探索 2017年第4回)概要

日  時:2017年4月30日(日) 14:00~17:00

場  所:NPO法人あいんしゅたいん事務所

話題提供:中山昌彦氏(公益財団法人京都健康管理研究会・中央診療所 呼吸器内科)

話  題:寿命の話・・どこまで伸び続けるか?

話題概要: 中山昌彦先生は、長らく京都第一赤十字病院呼吸器科で肺癌をはじめとして、呼吸器疾患の患者治療にあたってこられました。そして今は呼吸器科のご専門を生かして定年後も医療活動を続けておられます。様々な医療の現場で、たくさんの患者を診てこられた先生は、最近は寿命の問題で論文を書かれたとのこと、いったいどこまで寿命が延びるのか、という問いに答える考察をなされたそうです。
確かに、医学の発展と衛生環境や栄養状態がよくなったことで、寿命はどんどん延びています。今日も、町内会での相談の席で105歳のお母さまがいらっしゃる方がおられ、今も音楽を聴き、新聞を丹念に読んでおられるとか、明治元年生まれだそうですが、びっくりしました。好奇心が満点で、よくお話しされるそうです。そうなるといったいどこまで元気に生きられるのか、いくらでも伸ばせるような気もします。 ところが中山医師の話では、「やっぱり限界がある」ということで、それはなんと、120歳代だそうです。女のほうが少し長いそうですが、へーって感じです。そもそも寿命は人によって決まっているのでしょうか?例えばマウスの実験では、実験室を清潔にして環境を良くしているので寿命を全うして死ぬのは、ほとんどがんが原因だそうです。そうなら、がんは生き物が、「もうそろそろですね」と教えてくれている寿命の終わりだということにもなります。人の場合はいろいろと事故にあったり、環境が悪かったりするので、別の原因で死に至りますが、それでもほとんどの病気が治るようになった今では、だんだんがんで死ぬ人が多くなっています。 「そもそも寿命はどうして決まるのか」という問いに、中山先生は、120歳代までが限度だと、どうして言えるのか、ぜひ知りたくなって、お話をお願いしました。
?ちょうど、放射線の影響がどの程度か推定するにも、「人口放射線の被ばくがない場合にどの程度がんにかかり、どれくらい死亡するのかが分かっていないと、推定できません。 ? Armitage と Dollという疫学者たちが、成人がん罹患率が年齢に応じてどのように増えていくかを研究しています。がん罹患率がどう上昇するかの基本的な情報を基にして、人口放射線の影響でそれがどう変わるか調べるのです。ですから、人の寿命がどのように決まるかもきちんと知っておく必要があります。
? 実は、中山先生は、大手前高校時代の理科クラブでの坂東の2年後輩です。中山先生と知り合いになって、京都で避難者向けのホールボディカウンター集団検診を企画した時にも、お医者様としてご協力いただいたこともありがたく思っています。そして、当アインシュタインの「低線量放射線の影響検討委員会」でお話しいただいたこともあります。そのとき、「60歳をこしたら明日死ぬ確率は福島の放射線の影響より大きいので、今のうちにやりたいことをやるべし」 と言われたことなども楽しく思い出しています。そのときの様子は、ブログにあります。
? 実は、久しぶりに去る2017年4月8日、大手前高校時代の理科クラブの集まりがあり、そこで、私は「物理屋が生物の研究に乗り出して感じたこと」というようなお話をしました。そ子ではいろいろな議論が飛び交ったのですが、特に、がんの話から、放射線の影響の話、そしてしまいには「寿命はどんどん延びているがどこまで伸びるのが可能か」というような議論になったのです。そしたら中山先生が、「統計的に調べて検討したんですが、ほぼ120歳代がヒトの寿命の限界です。」とおっしゃってので、ぜひ話を聞かせてほしいとお願いしました。今回は、「サロン・ド・科学の探索」と合同の企画です。興味あるお話が聞けると思います。是非ご参加ください。

参  加  費:300円(お茶菓子代)

参加申込:CAS放射線ネット特設サイト内、お問い合わせフォームよりお申し込みください

備  考: 本勉強会は、NPO法人あいんしゅたいん附置機関である基礎科学研究所主催のサロン・ド・科学の探索 2017年第4回(通算30回)を兼ねて実施されます。参加申込は、こちらのフォームからもしていただけます。
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定期勉強会概要一覧 Mon, 17 Apr 2017 08:02:29 +0900