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アポカリプス

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2012年12月21日に世界は終わらなかった。

2012年12月21日は無事に過ぎた。この日はマヤのカレンダーが終わるというので、 1部の人たちは世界がこの日に終わるとか言って騒いでいた。以前に紹介したのだが、 2000年に亡くなったテレンス・マッケナは、この日に人類は技術的特異点に突入すると予言していた。しかしこれらすべての心配や予言は外れたのである。そういえば確か1999年にも世界が終わると言うノストラダムスの予言があった。それも外れた。

人はこの種の人類の終末つまりアポカリプスが好きである。それに関してScientific Americanで面白い分析がなされていた。なぜ人々はアポカリプスが好きなのかというと、人々の抱えるいろんな悩みや不幸がそこで一切解消されると思うからである。自分だけが死ぬなら、それは望ましくない。しかし世界中の人々が一斉に死んでしまうとか、文明が滅んでしまうなら自分の抱える問題もなくなってしまうわけだ。私は12月21日の講義で学生諸君に言ったのだが、もし今日世界が終われば、皆さんは就活する必要がなくなる。それに関して多くの学生は同意した。

というわけで12月21日は無事に過ぎたのだが、人類はまた新しいアポカリプスを見いだすであろう。

   
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