サロン・ド・科学の探索 第2回
日 時:2014年11月23日(日)14:00~17:00
場 所:NPO法人あいんしゅたいん事務所(京都市左京区吉田本町 5-14)
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テーマ:2045年問題・・・コンピュータが人類を超える日
コンピュータ、人工知能が進歩して2045年には、全人類の知能を合わせたよりも強力になるという予測がある。その現象とか時点をシンギュラリティ(技術的特異点)と呼ぶ。そこで生まれる、人類をはるかに超える高知能な存在を超知能と呼ぶ。
本講演ではシンギュラリティの歴史、現状、近未来、特異点後の世界の可能性、超知能の分類などについて論じる。超知能研究、とくにグーグルをはじめとする米国のIT大企業の取り組みを紹介する。また特異点、超知能がもつ経済的、軍事的、政治的意味について分析し、それが21世紀の世界覇権の武器であること、日本は徹底的に遅れていること、このまま行けば、1945年の日本敗戦の100年後の2045年には再び敗戦するであろうことを警告する。
トーク:松田卓也氏(NPO法人あいんしゅたいん副理事長・基礎科学研究所副所長)
「SFの世界が近い将来身近になる面白さや恐怖、希望や夢」「未来はもっと格差社会が鮮明になる」「タイトルで損しているが、未来予測として説得力のある本。コンピュータの進化により、人間の総体としての知能を超えるというテーマ。」など、たくさんの感想が寄せられ、基礎科学研究所のホームページにものすごいアクセスがあってびっくりしたものです。
最近はテレビや講演会に引っ張りだこで、日本中を飛び回っておられます。恐らく松田副所長に直接話を聞きたい人も多いでしょう。松田副所長と顔を突き合わせ思いっきり議論できる機会です。コンピュータの発展に伴い、人類の将来をどう考えるかは違ってくる。そんなスケールの大きな話で、ちょっと人類の将来を考えてみませんか。
定 員:12名程度
申 込:「サロン・ド・科学の探索」総合ページをご覧の上、参加申込フォームよりお申込みください
※ 申込方法が分からない場合は、直接下記連絡先へお電話ください
TEL: 075-762-1522(平日10時~17時)
備 考:クッキーとお茶代として500円をいただきます。ご協力お願いします。
松田卓也氏
NPO法人あいんしゅたいん副理事長であると同時に、附置機関「基礎科学研究所」の副所長。
京都大学理学部物理天体核物理教室出身で、専門は天体核物理・宇宙構造のシミュレーション、さらにその後工学部原子工学で、ウラン濃縮や流体力学にも精通しており、神戸大学では宇宙物理学の講座を主宰し、天文学会会長等も歴任。専門は近接連星系における降着円盤の流体数値シミュレーション、気体分子運動論など。
最近では軌道計算で使うMATLABや、流体シミュレーションに使うFEMLABにも関心をもつ。また疑似科学批判を活発に行っており、Japan Skeptics会長、ハードSF研究所客員研究員でもある。
独自の語り口で、独自の理論を展開するユニークな存在。著書は多く、一般向けの「間違いだらけの物理学」(学研科学選書)や、最近の著書「2045年問題 コンピュータが人類を超える日」 (廣済堂新書)(書店ベストセラー賞をえた)等、ファンが全国にいる。
定年後はなんにでも興味を持ち、好奇心だけで生きているような人。事務的な処理は副担当がサポートして、知恵を引き出しながらの運営になる。2013年の企画「サロン・ド・科学の散歩」では、彼の著書に魅せられて全国から参加者がきた。また、最近はニュートンビーズの現象に興味を示し、この現象の力学を解き、間違った議論をするたくさんの全国の科学者に「間違っている」と指摘して、テレビ等からも問い合わせが多い。好奇心を原動力に、ネットワークを広げているユニークかつ貴重な存在である。