サロン・ド・科学の探索 第11回
日 時:2015年9月13日(日) 14:00~17:00
場 所:NPO法人あいんしゅたいん事務所(京都市左京区吉田本町 5-14)
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テーマ:Scienceとは? そして、 “生命”はなぜ不思議なのか?
トーク:和田昭允氏
生物物理学者。東京大学名誉教授。東京都赤坂生まれ。 生命現象を“物理”のアプローチで探求し、マクロな生命を分子レベルから物理的処方を用いる生物物理学を立ち上げた。多くの業績があるが、DNAの塩基配列を支配している一般則の解明や高分子の内部運動測定のための光散乱法の開発、DNAの塩基配列の高速自動解析を推進され、ヒトゲノム解析プロジェクトのリーダー、理化学研究所 ゲノム科学総合研究センターの創立と運営に寄与された。また、横浜市立サイエンスフロンティア高等学校の創立の顧問として寄与された。 木戸孝允の曾孫に当たるので、允という字が名前に入っている。ご子息の、和田昭久氏はNECドローン開発者、次男和田昭英氏は神戸大学教授テラヘルツの研究。 ご自身は今もなお横浜サイエンスフロンティア高等学校常任スーパーアドバイザーとして若い高校生と楽しい語らいの場を持ち続けておられる。 |
著 書: | 『物理学は越境する―ゲノムへの道』(岩波書店)、『生体高分子』(岩波書店)、『生命とは?物質か!―サイエンスを知れば百考して危うからず』(オーム社)、『理系にあって、文系にない「シンプル思考法」』(三笠書房)など多数 |
話 題: | 今回は、上記のタイトルで生物 物理学を東京大学で立ち上げられた和田先生に語っていただきます。ご存知かもしれませんが、生物学と物理学の未開拓の境界に踏み込み、開拓されて新分野を切り開く冒険に満ちた先生は、私達にわくわくする楽しさと、その中で次々と見出された新しい知見と、世界観に触れる喜びを味わえるのではないかと思います。 さらに踏み込んで、「生命科学の究極の目的は何か」を伺えば、境界領域に踏み込んだ先生の深い認識と、幅広い研究活動の中から得られたご経験に支えられたお答えが聞けるのではと思います。それは、人類の未来を考える上で、若い人たちに(だけではなく、古手も・・・)、いろいろと考える材料を提供するのではないでしょうか。 先生は、東京大学理学部の化学科の出身ですが、ハーバード大学留学時代に生体高分子を対象にしていたワトソンやポーリングに接し、「生物を物質界の動く分子装置ととらえる」という新たな概念に魅力を感じ、「物質と生物をつなぐインターフェース」として「生物がもつ大容量の情報を、大きな装置を使って一括して取り込むことが必要だ」と考えるようになられ、後に、理化学研究所ゲノム科学総合研究センター(GSC)を立ち上げられたのです。詳しいお話は、先生の書かれた「物理は越境する」とか「生命とは? 物質か!」といったたくさんの著書がありますので、そちらをご覧ください。 「科学とは何か」をめぐって、忌憚なく、自由におしゃべりしましょう。 |
定 員:12名程度
申 込:「サロン・ド・科学の探索」総合ページをご覧の上、参加申込フォームよりお申込みください
● 申込方法が分からない場合は、直接下記連絡先へお電話ください
TEL: 075-762-1522(平日10時~17時)
● サロン参加経験者の方は、下記を明記の上、直接メールいただいても結構です。
● 氏名
● 希望参加回
メール送付先:secretariat[at]jein.jp ※ [at]を@に変更してください
備 考:クッキーとお茶代として500円をいただきます。ご協力お願いします。