サロン・ド・科学の探索 第18回
日 時:2016年4月17日(日) 14:00~17:00
場 所:NPO法人あいんしゅたいん事務所(京都市左京区吉田本町 5-14)
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テーマ:原子炉の人類誌:放射能数値が意味するもの
トーク:高垣雅緒氏(藍野大学短期大学部教授)
現在、藍野大学短期大学部教授でいらっしゃいますが、経歴を見ると分野が多方面に渡っています。 京都大学大学院終了(原子核物理実験)のあと、医学博士(日本脳神経外科学会専門医)となり、一般脳神経外科診療の他、脳ドック、悪性脳腫瘍の中性子捕捉療法(学会認定医)が主な専門ですが、文化人類学の専門家でもあります。 現在、学振研究費を得て福島などでコミュニティー再生のための科学人類学的フィールドワークも行っておられます。このように専門領域は多岐にわたりますが、一貫してヒトの脳を幅広く様々な切り口で考察しながら臨床に生かそうとしておられます。 |
話 題: | サロンにご参加いただいている高垣さんより、ぜひお話させてほしいと要望いただきました。高垣さんは、原子核物理実権(京都大学原子炉)から始めて、医学(脳神経外科)を納められ医者の免許も獲得、そして今は人類学の専門家でいらっしゃるという多才な方です。今回のお話はそういう広い視野に立って経験を踏まえ、ご自分の経歴を生かした調査に従事された一端をお話願うことになります。 このお話は、来たる5月28・29日南山大学名古屋キャンパスで第50回日本文化人類学会第50回大会で発表される内容をより詳しく、そして素人にわかるように噛み砕いてお話いただきます。今までの分析とは一味違う人類誌的な視点から見直すいい機会ではないでしょうか。以下の解説をご覧の上ぜひお話を聞いてください。 <講演概要>:原子炉の人類誌:放射能数値が意味するもの 福島第一原発事故後の低レベル放射線環境を異文化と捉え、震災後その異文化地帯と化した被災者の住空間が再文化化する過程で、そこに被災者がどのように軟着陸できだろうか。その方策を、知的な実践を通して、しかも、被災者に寄り添って模索してきた。さらには、人類学という領域を超えて支援してきた成果を民俗誌としてとらえてみる。福島で活動する科学者たちの知的実践への参与観察を通し、て被災者目線での復興について考えてみた。 この経験を理論化することで、単に、今回の被災者のもんだいのみならず、人間の他の社会実践と関連付け、一般化することができると期待している。 |
定 員:12名程度
申 込:「サロン・ド・科学の探索」総合ページをご覧の上、参加申込フォームよりお申込みください
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TEL: 075-762-1522(平日10時~17時)
● サロン参加経験者の方は、下記を明記の上、直接メールいただいても結構です。
● 氏名
● 希望参加回
メール送付先:secretariat[at]jein.jp ※ [at]を@に変更してください
備 考:クッキーとお茶代として500円をいただきます。ご協力お願いします。