カッチーニのアベ・マリア・・・ヘイリー・ウエステンラ、アンドレア・ボチェッリ、スミ・ジョー、デイビッド・リー、奥村愛
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- 2011年3月13日(日曜)12:29に公開
- 作者: 松田卓也
アベ・マリアといえばシューベルトのものとかグノーのものが有名である。ところが最近はカッチーニのものが有名になってきている。カッチーニとは16-17世紀イタリアのバロック音楽初期の作曲家である。
ところがこのカッチーニ作曲のアベ・マリアは、本当はカッチーニの作曲ではなく、1970年頃にソ連の音楽家ウラディミール・ヴァヴィロフの作曲したものである。歌詞もアベ・マリアを繰り返すだけで、バロックの様式とは相容れないという。出自はともかく、なかなか良い曲であるので、近年人気が出てきている。
ヘイリー・ウエステンラ
私が初めてこの曲を聴いたのは、ヘイリー・ウエステンラの曲である。彼女の声は非常にピュアーで天使的である。ヘイリーのカッチーニのアベ・マリアは、この他にも録音があるが、最高音部のキーを下げているので、少し失望する。これがよい。
アンドレア・ボチェッリ
男性歌手としてはアンドレア・ボチェッリを外すわけにはいかない。指揮者は韓国系のチョン・ミョンフン(Myung-Whun Chung)である。
スミ・ジョー
韓国系の音楽家としては、スミ・ジョーを外すわけにはいかないだろう。韓国生まれのソプラノオペラ歌手で、カラヤンに絶賛されたという。最後の部分のピュアーな高音に注目。