アランフェス協奏曲 Concierto de Aranjuez・・・恋のアランフェス En Aranjuex con tu amor
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- 2011年4月27日(水曜)09:15に公開
- 作者: 松田卓也
アランフェス協奏曲はスペインの生んだ偉大な作曲家ホアキン・ロドリーゴのギター協奏曲である。その第2楽章が特によく知られている。ロドリーゴ(1901-1999)は幼少期に失明したにもかかわらず音楽家として大成した。とくにアランフェス協奏曲は、その甘美なメロディーがよく知られている。そしてその曲の一部がさまざまな形で取り入れられている。
村治佳織
村治佳織は1978年生まれの日本のクラシック・ギタリストである。3歳からギタリストの父親に師事する。11歳でジュニア・ギターコンテスト最優秀賞、1993年にデビューリサイタルを行う。1997年からパリのエコールノルマール音楽院に留学する。1999年ロドリーゴが亡くなる半年前にテレビ番組を通じて、ロドリーゴと面会した。村治がアランフェスの第2楽章の一部をピアノとの合奏で演じる。音楽もすばらしいが、村治の神秘的な美貌もすばらしい。
イル・ディーヴォ
アランフェス協奏曲はその第2楽章の主題がとてもロマンティックなので、恋のアランフェス(En Aranjuex con tu amor)という歌になっている。まずはイル・ディーヴォから。イル・ディーヴォはすでに紹介したが、スペイン、アメリカ、フランス、スイスと多国籍の男性ボーカルグループである。その声の良さとイケメンを誇っている。歌詞はこちら。
ポールモーリア
フランスのポール・モーリアの恋のアランフェス。ゆったりと叙情的である。
アンドレア・ボチェッリ
またまたおなじみのイタリアの誇るテノール歌手、アンドレア・ボチェッリの恋のアランフェス。こちらはホセ・カレーラスとはひと味違う。どちらが好みかは人それぞれであろう。
ナルシソ・イエペス
最後にアランフェス協奏曲第2楽章の本物を紹介して終わろう。本物という意味は、本来のオーケストラをバックにしたギター協奏曲という意味である。ここでは現代ギター界の大御所ナルシソ・イエペスが11弦のギターで第2楽章を演奏している。イングリッシュホルンのもの悲しいメロディーが何ともいえない。