東日本大震災にまつわる科学 ー 第3回公開講演討論会
日 時:2011年9月11日(日) 13時30分〜16時30分
場 所:京都大学 基礎物理学研究所 湯川記念館 Panasonic国際交流ホール
※ 前回とは開催場所が異なりますのでご注意ください
アクセスマップは こちら
プログラム:
【第1部 講演】(13:30~14:50) 司会:坂東昌子(基礎科学研究所所長・NPO法人あいんしゅたいん理事長)
13:30~13:50 開催挨拶「第2回のまとめならびに原子力に対する誤解」
松田卓也(基礎科学研究所副所長・あいんしゅたいん副理事長)
13:50~14:50 「原子力とはなんだろうか」
井上信(京都大学名誉教授・元原子炉実験所長)
【休憩】(14:50~15:30)
【第2部 パネル討論及び質疑・応答】(15:30~16:30) 司会:松田卓也
パネリスト:井上信
佐藤文隆(NPO法人あいんしゅたいん名誉会長)
坂東昌子(基礎科学研究所所長・NPO法人あいんしゅたいん理事長)
申 込:申込不要(どなたでもご参加いただけます)
主 催:基礎科学研究所(NPO法人 知的人材ネットワーク・あいんしゅたいん附置機関)
後 援:日本物理学会京都支部・京都大学基礎物理学研究所・京都大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー
京都大学基礎物理学研究所ホームページにも情報が掲載されておりますのでご覧ください。
原子力とはなんだろうか 原子力の「安全神話」などというものは実はないと分かっていたであろう原子力のプロである推進派も反原発派も、原発事故で実際に「安全神話」が崩壊した今、「自分たちはいったい何だったのだろうか」と意気消沈しているように見える。 原子力の利用、狭い意味では核分裂エネルギーの利用は、原爆という兵器利用で始まるという不幸な出発をした。米国でも日本でも科学者は核兵器開発に動員された。 原子力の関係者は今後の行動の判断基準を人々が自分たちに何を期待しているかに置くべきであるが、最重点にすべき2点は原子力システムの安全と使用済燃料の処分という不安に応えることであるように見受けられる。原子力に対するバッシングのために専門の科学技術者が逃げ出してしまうと大変なことになる。意気消沈している場合ではない。このような革新的技術の基礎研究を推進するとともにその研究的雰囲気の中で若い人材を育て続けることが重要である。そのような研究例のいくつかを紹介する。
講演者紹介 井上信(いのうえまこと)氏略歴: 京都大学名誉教授 理学博士(専門分野:原子核物理学、加速器物理学) 1962年京都大学理学部物理学科卒業 この間、加速器による原子核反応の実験的研究および京大タンデム加速器、核物理研究センターAVFサイクロトロン、京大化研イオン線形加速器などの設計建設を行った 現在 立命館大学SRセンター顧問、福井大学客員教授、文科省「量子ビーム基盤技術開発プログラム」プログラムディレクターなど
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