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東日本大震災にまつわる科学 ー 第4回公開講演討論会

テーマ:EUのエネルギー事情

日 時:2011年10月23日(日) 13時30分〜16時30分

場 所:京都大学 基礎物理学研究所 湯川記念館 Panasonic国際交流ホール
    アクセスマップは こちら

プログラム:

【第1部 講演】(13:30~14:50) 司会:坂東昌子(基礎科学研究所所長・NPO法人あいんしゅたいん理事長)

13:30~13:50 「原子力とはなんだろうか、のまとめ」
          松田卓也(基礎科学研究所副所長・あいんしゅたいん副理事長)

13:50~14:50 「「EUのエネルギー事情」
          竹濱朝美(立命館大学教授)

【休憩】(14:50~15:30)

【第2部 パネル討論及び質疑・応答】(15:30~16:30) 司会:松田卓也

パネリスト:竹濱朝美
      佐藤文隆(NPO法人あいんしゅたいん名誉会長)
      坂東昌子 

申 込:申込不要(どなたでもご参加いただけます)

共 催:基礎科学研究所(NPO法人 知的人材ネットワーク・あいんしゅたいん附置機関)・日本物理学会京都支部
後 援:京都大学基礎物理学研究所・京都大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー・科学カフェ京都

京都大学基礎物理学研究所ホームページにも情報が掲載されておりますのでご覧ください。

EUのエネルギー事情

シリーズ第3回では「原子力とは何だろうか」という問題提起を中心に、議論を行いました。
原子力開発の歴史をふりかえると、科学者たちが未来のエネルギーと期待していた筈の次世代エネルギー原子力が、原子兵器として最初に開発されたことが、人類にとっていかに不幸だったかを考えさせられます。
第2次世界大戦が終わり、1953 年、に米国大統領アイゼンハワーは、国連で「アトムズ・フォー・ピース」と演説し、原子力の平和利用へとかじを切り替えたかに見えました。日本は、その中でも、広島長崎、そしてビキニと3度の被曝を経験した特殊な国であり、原子力発電の導入に対しても学術会議をはじめとして、さまざまな議論が展開されました。当初から、日本での導入に当たっては、「戦争の道具にしない」ことを明確にしてとりくんできたのでした。当初から「トイレなきマンション」と言われたように廃棄物問題、そして安全性、等が問題になっていました。
福島事故以後、「原子力なしでやっていけるのか」という議論が盛んになってきました。ヨーロッパではドイツやイタリアが脱原発を決めました。

福島事故を経験した今、原子力以外のエネルギー源がどれほど期待できるのか、問題になっています。
単に、エネルギーがどれくらい必要か、発電の問題だけでなく、配電。売電のシステムの問題もあります。竹濱先生は、ヨーロッパ、特にドイツの電力事情について何度も現地で調査され、現状を検討されています。日本のこれからを考えるのに、ぜひとも参考にしたいものです。

このシリーズでは、正しい判断ができるための材料を提供し、できるだけ客観的に現状を理解する場にしたいと考えています。単に結論だけを繰り返すのではなく、今後の日本のあるべき姿は何かを、ご一緒に考えていきましょう。

 

講演者紹介

竹濱朝美氏略歴:

立命館大学産業社会学部 教授

1988年 立命館大学社会学研究科 博士課程後期課程修了、社会学博士
1988年 日本学術振興会 特別研究員
1989年 立命館大学産業社会学部 助教授
2004年 University of Sussex,School of Law, Politics and Sociology 客員研究員
2005年 立命館大学産業社会学部 教授
現在に至る

専門分野:環境教育論、環境社会学、環境政策論
気候ネットワーク会員、自然エネルギー市民の会会員、おかやまエネルギーの未来を考える会会員など、市民による自然エネルギー推進の活動に取り組む。
EU,特にドイツの送配電システムについて、現地調査を重ね正確な状況をお持ちである。

   
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