脳の話(ブログ その197)
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作成日 2024年12月02日(月曜)02:48
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作者: 坂東昌子
12月の実験教室は脳の話です。
「なんで、周りの者がなんであるかわかるの?」「どうして私たちは周りを見ていろいろなものを見分けられるの?」「なんで怖いものを見たら逃げるの?」「なんで人間は言葉をしゃべれるの?」などなど、生きているって不思議なことができますね。
神様がそうやるように仕向けてくれるのでしょうか?今の皆さんはそんなこと思っていないですが、つい最近までこんなことは神様しかできないって思っていたのです。
どんな仕組みで、見たり聞いたりしたものを感じるのでしょうか。その仕組みを見てみようというものです。
この仕組みが、さまざまな形での電気が磁気の信号なんだということがわかってきたのですめ・それを今度は見てみようというのが今度の実験教室です。
親子理科実験教室では、今まで「解剖」というものを経験したことがありませんでした。
一度、ケンタッキーフライドチキンドのセットを使って、骨の構造を調べ、進化の歴史を知るという実験教室を行ったが、これがとても評判が良くてみんな今でも覚えているようです。
今回の実験教室を担当する光部先生も、それにするか、脳の構造にするかで悩んだ結果、やっぱり今度は脳に挑戦してみよう、と新しい方向を打ち出して取り掛かりました。
実はちょっとグロテスクなので、缶詰の写真を見たときは、私はグロテスクで気分が悪くなりそうでしたので、ちょっと子供にどうかなということでさんざん議論した結果、挑戦だけどやってみようということで、あまりこんな機会はないので、挑戦してみよ鶏の頭の缶詰は、ちょっと抵抗があるかもしれない、とかなり議論になりました。
周りに相談してみると「昔は子供たちも変えるとかメダカとか科小さいころから解剖する機会があったのでしょうが、今はほぼない。みんな優しくなっているのでねえ」というわけであう。
逆に「冬休み前企画めちゃめちゃ興味深いというか、すごくいい企画ですね。 私たちもほとんど目にした事なくて、どうなってるかもわからない。親だけでもオブザーブしたいです。とても、素敵な企画いつもありがとうございます。」という声もありました。初めて中学生まで広げた形で行うことになりました。
不思議だったのは、女性の方が気分が悪くなるかと思いきや、実は男性の方が嫌な感情になるようでした。考えてみれば、女性の方が魚や鶏肉を料理している割合が多く、慣れているのかもしれません。
光部さんの指導の下に皮をはがして実験してみましたが、小さくて、私でも気分が悪くなるほどでもなかったのです。
この話をおしゃべりの合間にしたら、あいんしゅたいんの会員である林英樹さんが3次元プリンターで脳の模型をさっそく作ってくださいました。当日は、ミニ脳のお土産に作ってくださることになり、今作ってくださっています。
「一度に15個が限界ですので、3回に分けて作ります。今はその1回目ですが、狙った精度を出そうとすると3日ほどかかりますので来週中に終われればと思っています。大きい方は完成しています。誰かの脳のMRIのデータをそのままのサイズで出力しました。」
林さんは、春の実験教室でも、DNAの模型を作ってくださいました。仲間がこうしてすごい腕を持っておられ、皆さんのために作ってくださること、とてもうれしいです。楽しみですね! 人間の脳と比べることができるので楽しみです。
講師の光部さんは、そもそもはオートファジーの研究が専門です。
オートファジーといえば、細胞の中でのリサイクル屋さんというイメージがあります。脳も掃除が大切なようで、うまく掃除ができないと、アルツハイマーとかにつながるからしいという説もあります。
どんな話になるか楽しみですね。光部さんは来年はヨーロッパに留学のようで、その前に引き受けていただきとても感謝しています。