2025年11月17日

佐藤文隆名誉会長訃報の詳細について

佐藤文隆氏のあまりに突然の訃報に接し、多くの方々からその経緯についてのお問い合わせをいただきました。驚きと深い悲しみの中にあるお気持ちは、私たちも同じ思いでおります。少しでも皆さまと思いを共有しながら、できる限り正確にお伝えすることが大切だと考えました。

そこで、あいんしゅたいんの会員である艸場よしみ氏にまとめていただいた経緯報告を以下に掲載いたします。

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訃報:佐藤文隆名誉会長のご逝去について

NPO法人あいんしゅたいんの名誉会長であり、長年にわたり物理学界を牽引して来られた佐藤文隆氏が、2025年9月14日早朝、京都大学病院にてご逝去されました。享年87歳でした。

佐藤さんは、血液の病気と闘っておられる最中に肺炎を併発され、惜しまれつつ旅立たれました。
つい4日前の9月11日には、京都大学理学部基礎物理学研究所において、量子力学をめぐる研究会でご講演をされ、いつものように手振り身振りを交えて人が止めるまで1時間、熱を込めて語られたばかりでした。その直後の訃報に、私たちは深い衝撃と悲しみに包まれています。

佐藤さんは、理論物理学、特に宇宙物理学 の第一線で活躍されるとともに、研究者の育成や科学の社会的役割の発信に尽力されました。さらに、科学論や社会の問題についても常に深い洞察を披露され、その言葉は学界にとどまらず広く人々に大きな示唆を与えてくださいました。

一昨年には、『量子力学の100年』により第78回毎日出版文化賞を受賞され、その後も『オッペンハイマーの遺産』をはじめ次々と精力的に著作を世に送り出されました。学問への情熱は最後まで衰えることなく、多くの人々に知的刺激と勇気を与えてくださいました。

また、佐藤さんは常にあいんしゅたいんの活動を見守り、適切な方針を示し続けてくださいました。ときに厳しくも温かいご指導をいただき、そのお力添えがあってこそ、今のあいんしゅたいんが形づくられてきたと感じております。

佐藤さんの学識と人間味あふれるお人柄、そしてあいんしゅたいんを支えてくださった深い愛情に、あらためて感謝申し上げます。

今後、追悼記事やあいんしゅたいんとしての偲ぶ会などは、会員の皆さまやご関係の方々から寄せられる声をいただきながら行ってまいります。

ここに謹んで佐藤さんご冥福をお祈りするとともに、その業績と精神を継承し、私たちの活動に活かして行きたいと思っています。

NPO法人あいんしゅたいん理事長 坂東昌子

2025年度親子理科実験教室(夏休み集中コース)を開催しました

8月16日(土)・17日(日)の2日間にわたって親子理科実験教室(夏休み集中コース第1弾)を開催しました。

テーマは ”科学のかくれんぼ”、私たちは普段、視覚を中心とした人間の知覚でものを認識していますが、今回は科学の力を使って、目に見えないものの正体や状態を認識してみようという試みです。

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2025年度親子理科実験教室(春コース)第3回を開催しました

 2025年6月22日、親子理科実験教室(春コース)の第3回が行われました。
最終回となる今回は、電磁波の中で一番波長の短い放射線(X線)について学んでいきます。

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2025年度親子理科実験教室(春コース)第2回を開催しました

親子理科実験教室(春コース)の第2回が5月18日に開催されました。

光は電磁波の仲間であり、電磁波は目に見えないが、みんなの周りでたくさん飛び交っているという話から、TVやWi-Fiの電波、電子レンジのマイクロ波、遠赤外線という光より長い波長の電磁波、そして光より短い波長の話に続き紫外線やエックス線などが紹介されました。

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