「We love ふくしま」プロジェクト フォローアップの集い
「We Love ふくしま」プロジェクト:寄ってみっぺカフェ」では、たくさんの方々との交流の場を持つことができました。検査を受けられた方々のみならず、京都市民もおいでくださり、放射線の影響についての解説、よろず医療相談、よろず生活相談、そして、オモシロサイエンスコーナー、いやしコーナーなどを用意しました。様々な参加団体が協力して、皆様とひとときを過ごすことができました。このような幅広いネットワークで、参加各団体が、それぞれ知恵を出し合って取り組んだおかげです。これは、今までのホールボディカウンターの検査の会場とは一味違った形で、科学的な正しい情報を交換できたという意味で、新しいモデルとなったと思います。
「We Love ふくしま」プロジェクトでは、来たる2月2日に、最終の企画が、「フォーロー-アップの集い」となります。これは、この機会に、今一度、現在の福島の状況や被爆のリスクなど、正確な知識を共有できる機会になると思います。どうか検査を受けられた方も、京都の市民の皆様もご参加ください。そして、未来に向かって力強く生きる糧にしていただきたいと願っています。
この集いでは、福島での毎日の食膳にのぼる素材を綿密に調べ、どの程度の放射性物質を含んでいるか、しっかり把握してくださったコープ福島の陰膳調査グループの代表として、福島県立医大の佐藤理先生にお話し願います。また、動物実験、疫学調査を含めた現在わかっている低線量放射線の影響についてのまとめを大阪大学医学部の中島裕夫先生が説明してくださいます。
質問する時間を設けますので、この集いに参加して、疑問点をしっかり聞きただしてください。ふたたび、みなさまと、再びお会いできることを、願っています。そしてこれをもって、「We Love ふくしま」プロジェクトは終了となります。
ご協力ありがとうございました。
「We Love ふくしま」プロジェクト参加協力団体一同
注) |
なお、よってみカッペの生活相談コーナーでの相談のうち、災害復興住宅については、災害復興サポート協会が責任を持つプロジェクトですが、参加協力団体でのプロジェクトとは一切関わりありません。あくまで、独立のプロジェクトであることを心に留めていただくようお願いします。 別途詳しい情報をサポート協会等から報告があると思います。よろしくお願いします。 |
日 時:2014年2月2日(日) 午後1時~4時
場 所:放射性同位元素総合センター教育訓練棟講義室
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※ 開催場所については、諸事情によりセミナーハウスから上記に変更となりました
スケジュール:13:00~13:10 司会:坂東昌子・艸場よしみ
挨 拶:細野昭和(京都府民生活部防災・原子力安全課被災地応援担当課長)
角山雄一(京都大学環境安全保健機構 放射性同位元素総合センター 助教)
13:20~15:00 司会:坂東昌子+艸場よしみ
講演「食事に含まれる放射性物質-コープふくしまの陰膳方式による食事調査から」
佐藤理(コープふくしま除染アドバイザー・福島大学特任教授)
講演「放射線量と生物影響と法律‐わかっていること・わかっていないこと」
中島裕夫(大阪大学医学部)
コメント:「ヒト・マウス・ハエを横断する理解に向けて」
坂東昌子(NPO法人あいんしゅたいん理事長)
15:00~16:00 質疑応答
メッセージ
佐藤理先生: |
生活協同組合コープふくしまは原発事故以降組合員さんの「福島のものを食べて、内部被ばくは大丈夫なのか」という声にこたえるため、家庭で実際に食べている食事を提供していただき(陰膳方式)、食事中の放射性物質の種類と量を検出限界1ベクレルという厳密な測定で調べてきました。講演会ではここまで4期にわたる400家庭分の測定結果を紹介し、この取り組みからみえてきたことをお話しします(50分 含質疑応答)。 |
中島裕夫先生: |
皆さんが気にされる放射線影響で実験や調査からわかっていることとわかっていないことをとりあげて、得られている現在の科学的水準から現状を甘受するための術について皆さんと考えてみたいと思います(50分 含質疑応答)。 |