シンポジウム「科学裁判を考える」
日時: 2010年8月23日(月) 17:30~20:30
場所: 東京都千代田区 弁護士会館 2階 クレオ
内容:
法と科学の接点には、科学者、法律家相互の不理解から、解決すべき問題が山積しています。本シンポジウムは科学的証拠の取扱や専門家証人尋問に焦点をあて、諸外国の取り組みとの対比などから、法廷における科学の課題を議論します。
基調講演には、科学技術社会論の立場から「法と科学」の先駆的研究を続け、米国司法制度にも影響を与えてきたハーバード大学教授 Sheila Jasanoff氏、 科学的知見のより合理的な活用法である Concurrent Evidence の開発で知られるオーストラリアNSW州最高裁判所判事 Peter McClellan氏、専門家証人の体験から日本における課題を明らかにしてきた岡山大学大学院環境学研究科教授 津田敏秀氏の3名を迎えます。
パネルディスカッションでは、民事訴訟法を専門とする金子宏直氏を加え、法廷で科学をより適切に扱うための条件やシステム、そして、前提となるべき科学者と法律家の協働の可能性を考えます。「法廷における科学」に関心を持つ多く方の参加をお待ちしています(同時通訳付き)。
プログラム:17:30 開会の挨拶
17:35 基調講演「専門家承認の経験から」
津田敏秀氏(岡山大学大学院環境学研究科教授 疫学、環境医学)
18:00 基調講演 「オーストラリアの取り組み」
Peter McClellan氏(オーストラリアNSW州最高裁判事)
18:30 基調講演 「法廷における科学論争」
Sheila Jasanoff氏(ハーバード大学ケネディスクール教授 科学技術社会論)
休 憩
19:10 パネルディスカッション 「これからの科学裁判」
津田敏秀氏 Peter McClellan氏 Sheila Jasanoff氏
金子宏直氏(東京工業大学大学院社会理工学研究科准教授 民事訴訟法)
司会:松原克志(常磐大学国際学部)
申込:申込不要、定員300名、参加費無料
主催:科学技術振興機構(JST) 社会技術研究開発センター(RISTEX) 研究プロジェクト「不確実な科学的状況での法的意思決定」
代表 中村多美子
後援:大分県弁護士会、日本物理学会、科学技術社会論学会、日本臨床環境医学会
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