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2011年10月23日開催 第4回公開講演討論会等報告

10月23日(日)に下記の2つのイベントが、京都大学基礎物理学研究所パナソニック国際交流ホールにおいて開催されました。

1)シリーズ東日本震災にまつわる科学ー第4回公開講演討論会
2)科学普及員研修会:JEINET 科学のウソ突破コース 第4回「EUのエネルギー事情」

今回の公開講演討論会では、まず松田卓也副所長(NPO法人あいんしゅたいん副理事長・神戸大学名誉教授)が前回の公開講演討論会「原子力とは何だろうか」に関して、簡単なまとめを行いました。
その内容は、講演者の井上信先生が日本物理学会のシンポジウム「物理学者から見た原子力利用とエネルギー問題」で話されたものと基本的に同様ですが、その内容は講演資料としてPDFファイルがアップされているので、興味ある方はそちらを参照ください。

ついで今回のメインテーマである「EUのエネルギー事情」について、立命館大学による竹濱朝美教授の講演が行われました。EU、特にドイツのエネルギー事情に関して、自身の調査に基づく詳細なデータをもとに述べられました。
ドイツは最近、脱原発を決めたのですが、それ以前にチェルノブイリ事故以来、風力や太陽光などの再生可能エネルギーへの転換をはかりつつあること。ドイツは政策により、現在はコスト的に高い再生可能エネルギーを奨励金などを利用することにより、その導入を誘導してかなりな実績を上げてきたこと。ドイツで再生可能エネルギーへのシフトが進み、日本ではそうならなかった理由は、技術の問題というよりは導入の仕組みの有無であることが強調されました。

休憩を挟んで行われたパネル討論では、司会を松田副所長、パネリストは、竹濱朝美教授、坂東昌子所長(NPO法人あいんしゅたいん理事長)、佐藤文隆(NPO法人あいんしゅたいん名誉会長)が参加して、今後のエネルギー問題に関して、会場からの意見も含めて白熱した議論が交わされました。
核融合の可能性はどうか、ドイツでは自分の家で作ったエネルギーを全部自家消費しても補助金がもらえるのはおかしいのではないか、再生可能エネルギーで雇用が増えたというが原発廃止による雇用喪失はどうか、ヨーロッパではチェルノブイリ以降再生可能エネルギーにシフトしたが日本ではなぜならなかったのか、核廃棄物の処理方法はあるのか、物理学者は原子力から手を引いたがそれでよかったのか、発電コストの試算はどうか、電源開発交付金は余っているので物理学者もその恩恵を受けている、原子力のそもそもの始まりは原爆であったがこれを食い止めることができなかった、日本でなぜトリウム型原子炉が開発されなかったのかなど、さまざまな議論が行われました。

<竹濱朝美立命館大学教授>


<会場の様子>

   
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