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2014年度親子理科実験教室(夏休み集中コース第2弾)を開催しました

8月16日(土)と17日(日)にわたって、親子理科実験教室(夏休み集中コース第2弾)が開催されました。
今回の実験教室は、京都大学を中心とする学生有志が講師となって実施する特別企画です。

初日のテーマは、ズバリ“涼しさ”、暑い夏に涼しさを感じる方法を探ります。授業は博士と助手の掛け合いで進みます。
まずは、みんなで涼しくなる方法を考えて発表します。子どもたちからは扇風機やクーラーなどオーソドックスなものから打ち水まで色々な意見が出ました。これを受けて、博士から涼しくする方法が4つ提案されました。

1つ目は”蒸発熱を使う”です。霧吹きで吹きかけると、熱めのお湯でも冷たく感じます。これは水が霧状になることで蒸発しやすくなり、周りの熱を奪いやすくなるからです。

2つ目は“冷たいものを使う”です。小学生も知っている水が0度で氷になるということが本当か、博士から疑問が出されました。
氷水に砂糖や塩を入れてみると温度はどう変化するのか確かめ、その後博士から“凝固点降下”という言葉の意味が紹介されました。
次に、氷よりもっと凝固点の低い物質である、ドライアイス、さらには液体窒素が紹介され、液体窒素を使って、バラや木の葉を瞬時に凍らす実験、またバナナを凍らせて釘を打つ実験が行われました。
そして、最後は過冷却の実験です。水を静かに凍らせると0度になっても凍りません。みんなで塩を入れた氷水と試験管を使って過冷却の状態ができるか実験を行いました。

3つ目は“反応熱を使う”です。
秘密の粉(“尿素”)を水に溶かすとそれだけで水の温度が下がります。これは熱を吸収する溶解熱の作用によるものです。そこでこの原理を使った、冷却材作りを行いました。
次は、水にクエン酸と重層を入れて混ぜると温度が下がることを確かめました。これは化学反応が起こった際に熱を吸収する反応熱の作用によるものです。

4つ目は“冷点を刺激する”です。
実際に温度が下がらなくても、体の表面にある冷たさを感じる点である冷点を刺激すれば、冷たさを感じることができるのです。メントール成分が入った冷却ゲルを使ってこれを体感し、ここで初日が終了しました。

2日目のテーマは、「夏の空」です。

最初は「カミナリ」について学びます。雷が起こるメカニズムについて簡単な説明を受けた後、実際に静電気を放電させる電気コップを作って、カミナリを起こす実験を行いました。電気コップがピカッと光ったときには、オーと歓声が起こっていました。

次は虹を見る実験です。教室の中で虹を見る分光器をCDを使って作ります。のぞき穴から七色に虹が見えました。そして、白い光がいろいろな色が混ざってできていること、光の色によって曲がりやすさ(屈折率)が違うことなど、虹ができる秘密を学びました。

次は、ペットボトルとワックスを使って夕焼けの作る実験です。電気を消して一斉にペットボトルをライトで照らすと、ペットボトルに夕焼け色が照らし出されました。
この実験の後に、昼の空は青いのに、なぜ夕方には夕焼けになるのか、スライドを使って学びました。

最後は、講師の学生から、夜空の星を見上げながら宇宙に思いをはせて、不思議に興味を持って探求する心を持ってほしいという受講生に向けてのメッセージが話され、2日間にわたる実験教室は終了しました。

<理事長の挨拶> <講師の学生>
 
<教室の様子>
親子理科実験教室

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