電気の発見から応用までの歴史 ー ファラデーの心眼(電流と磁力の関係の解明/利用へ) ー  杉原和男先生


 

エルステッドの発見は、電流がその周りの磁極に電流の周りに回転させる力を及ぼすというものであった。

1821年にファラデーは、この現象の逆、つまり、磁極がその周りの電流に磁極の回りに回転させる力を及ぼすことを実験的に明らかにした。これらが電気のエネルギーを物を動かすことに利用する装置(電気モーター)につながる。
また、エルステッドの発見は、電流つまり電荷が動くことで周りに磁極を動かす力(磁場)が生じるということを意味する。

1831年にファラデーは、この現象の逆、つまり、磁場が動く/変化することで周りに電荷を動かす力が生じることを、コイルに磁石を近づけたり遠ざけたりするとコイルに電流が流れる実験などを通して、明らかにした。
この現象は「電磁誘導」と言われ、運動のエネルギーから電流を作る装置(発電機)につながる。