シンポジウム報告 その4
親子理科実験教室の企画に加わっていただいた藤原清さんのコメントを紹介します。
藤原さんはリテンの社長さんですが、SEネットのメンバーで、この親子理科実験教室の企画に加わっていろいろとアドバイスいただきました。宙に浮いた地球儀、たった1つの乾電池で、人間まで釣り上げる電磁石、リニアモーターの仕組みを見せる機材など、また、だれもが好奇心をそそられた磁性流体など、はっと驚く展示品や教材を持ち込んでいただきどんなに力強かったか知れません。また、「磁場すくい」の道具を実際に新しくつくって提供いただきました。
以下藤原さんのコメントです。
サイエンスEネット事務局長(リテン)藤原です。
「親子理科実験教室」に協力させていただいた感想を述べさせていただきます。
あいんしゅたいん(坂東先生,松田先生,坂東事務局長,前様,石尾様,上田様,高橋様ほか)と京都大学理学部(中家先生,田中先生ほか)とサイエンスEネット(山下,川村,松林,藤原)が協力し,「親子理科実験教室」が最後の1回(12/26)を残し,大変好評のうちに終わろうとしています。この企画に参加出来ましたことを感謝しています。
この実験教室はなんと言っても坂東先生の燃える情熱とご活躍があってこそ実現したと藤原は思っています。そして、また、ご意見盤の松田先生,講師の松林先生,中家先生,田中先生が加わられ,素晴らしい教室ができました。
11月27日のシンポジウムにも参加しましたが、さすがは、みなさん、運営も司会も参加者の発言も素晴らしかったです。
私(藤原)としてはこの「親子理科実験教室」には,さすがは京都大学だと参加者に評価していただくため,「京大ならではの見せ場」があれば良いなあと思っていました。
そして、実際、そういう工夫が随所にありました。例えば,研究施設,博物館の見学など、また、最新の研究現場の先生方のお話など、です。
欲を言えば子供達が「あっと驚くような実験が見たかった」。
私が参加させていただいたのは実験の内容の企画段階でした。日頃私は日常生活で使っていながら,よく理解できていない科学を体験,実験の紹介をしたく思い,我が社の実験器や興味ある実験を提案させていただきました。(磁性流体の実物を使った実験,誘導電線ー杉原先生ご考案など)
実験教室の全ての回で松林先生が講師をされ,よく頑張られたと思いました。さすがは小学校の理科の先生で子ども達に接する姿に感心しておりました。藤原も1回だけ松林先生と一緒に講師をさせていただきました。
シンポジウムで保護者代表の方が発表されました。京都大学ならではの実験(電磁石)が見たかったと。
これを聞いて思いましたことですが、「乾電池1個で人がぶら下がれる」実験を用意していましたのが,時間の都合であまりできなかったのが残念でした。この巨大な電磁石は、実はリサイクル業界ではスクラップの鉄くず(自動車)を吊り上げるのに活躍しています。この事実を紹介したく思いました。
これからも出来れば、大変難しいとは思いますが、あえて、あっと驚く実験(大)を含め,デモ実験,体験と工作を毎回セットにして「京大ならではの親子理科実験教室」が開催されればと願っております。