”JMELODI プロジェクト” とは
東北関東大震災、そして東京電力福島第1原子力発電所事故を目のあたりにして、放射線の影響についての評価が極端に分かれていた2011年に、ここNPO法人あいんしゅたいんにて、生物と物理の専門家が集まって「低線量放射線検討会」を初めて4年、当時、私たちは、研究者や科学教育に関心の高い当法人の会員を中心に、「情報発信グループ」を立ち上げました。
あれから4年、「長期にわたる低線量放射線の影響」については、まだまだ科学者の中の意見が集約されないままの日々が続いています。この中から、放射線の生体リスクを研究する仲間が生まれ、福島避難者支援の活動が活性化し、そして、市民が中心になって作った「ホールボディカウンターとは」というパンフレットが完成しました。また、「チームわかもの」が中心になって、「ベクレル・シーバルト換算シート」も作りました。これらは「わかりやすく使いやすい」と好評で、今もなお、福島を中心にして、皆さんが使ってい下さっています。私たちの強みは、市民も専門外の科学者にも、ネットワークを持っていること、若い活発な研究者が中心になって、今までの古い縛りにとらわれず、分野間の隔たりなく議論できる仲間を持っていることです。
情報発信は、多岐にわたりますが、日本で新しい息吹を作っていきたいとサイトを立ち上げます。
ヨーロッパで既に活動している「Multidisciplinary European Low Does Initiative (MELODI)」で、低線量放射線の影響についてのさまざまな評価をより明確にし、「リスクを高く見積もっても低く見積もっても社会に与える影響はマイナス」という認識の下、活動しています。
私たちは、今こそ、日本でもこうしたプロジェクトを国の大プロジェクトとして立ち上げるべきだと考えています。そこで、このサイトは日本版MELODI( 仮称JMELODI: Japan Multidisciplinary Effects-of-Low-Doses Initiative)を立ち上げるべく、皆さんと協力していきたいと考えています。そのための情報をこのサイトで発信していきたいと考えています。