2015年度親子理科実験教室(春コース)第2回を開催しました
5月17日(日)、親子理科実験教室(春コース)第2回が京都大学理学部セミナーハウスにて行われました。
第2回は、前回下準備したアジの透明標本作りの続きを行うと同時に、化石標本の世界について学んでいきます。
前回アルシャンブルー液につけたアジを、先生がさらに筋肉を透明化させる工程であるトリプシン液につけておいてくださったのですが、中には形が崩れてしまっているものもありました。教室では、硬骨を赤色に染めるために、アリザリンレッド液につけるまでの工程を行いましたが、子どもたちにとっては、実験というものが必ずしもいつもうまくいくわけではないことを学ぶよい経験でした。
次は、いよいよ今回のテーマである「化石標本の世界」、顕微鏡を使って微化石を見つけます。
まずは 瑞浪の化石採掘場から持ち帰った砂岩を、乳ばちと乳ぼうを使って、細かくつぶし、そこに水を入れてさらにかき混ぜてろ過し、屋外に持って行って乾かします。
乾かしている間に、「微化石」について学びます。微化石とは、大昔のプランクトンや花粉、小さな貝などの化石をいい、化石がどのようにできるかその過程を知ることもできました。
次は、ポケット顕微鏡を使って乾かした砂を観察し、微化石を見つける作業を行います。
ですが、まずその前に、まずはピントを合わせる練習として、沖縄県鳩間島の星砂を見てみます。きれいな星砂を見つけた子どもたちは、うれしそうに歓声を上げていました。
いよいよ本題の微化石の観察です。
屋外で乾かしておいた砂を持ってきて瓶に入れ、四塩化炭素を加えてよくかき混ぜます。浮いてきた小さなツブをスポイトで吸い取ってろ過し、その砂を観察します。
今回は、砂の乾燥が十分でなかったこともあり、なかなか微化石見つけることができませんでした。ですが、また各自が自宅に持ち帰ってもう一度観察することとなりました。
次回は「透明標本で何がわかる?」というテーマで、6月14日(日)に同じく京都大学理学部セミナーハウスにて開催いたします。お楽しみに。
<角山雄一先生> |
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※ 最後の画像(魚の標本作り下準備画像)は、クリックすると拡大表示されます