2016年度親子理科実験教室(春~夏コース)第3回を開催しました
7月26日(日)、親子理科実験教室、春~夏コース第3回が京都大学理学部セミナーハウスにて行われました。本コース最終回となる今回は、テーマは” 光合成の不思議 ~ 植物の葉にデンプンがあるかを調べよう! ~“です。
まずは、前回の授業の復習です。でんぷんは生物の活動エネルギー源となるとても大切な栄養源であり、植物が作り出すものであることをもう一度確認しました。
ここから本日の実験、今回はイタドリの葉を使って、「叩き出し法」という方法で、でんぷんが含まれているかを確かめます。
まずは、イタドリの葉をじっくり観察してスケッチし、その特徴を調べて発表しました。子どもたちはとてもよく観察していて、いろいろな細かい特徴を発表してくれました。
そのあとは、いよいよイタドリの葉にでんぷんが含まれているかの実験を行います。イタドリの葉をろ紙に乗せハンマーで叩きます。これはセミナーハウス内ではできないので、みんなで外に出て行いました。葉の形がうつるぐらい充分に叩いたろ紙を、薄めた漂白剤の液に一定時間つけ、そのあとあとヨウ素液につけると、ろ紙が青紫色に染まりました。
この結果から、イタドリの葉にもでんぷんが含まれていることが確認できました。
最後は発展実験です。
ガラス瓶の中に微生物がいる腐葉土を入れ、苗を植えて水をやり、蓋をして密閉します。
この瓶の中では、光合成により酸素が発生し、それを微生物が取り込み二酸化炭素を放出するという循環が行われるので、密閉していてもある程度の期間苗が枯れずに持ちます。これを家に持って帰って観察することを約束して実験教室を終えました。
これで春~夏コースは終了となりますが、8月からは夏休み集中コースが行われます。お楽しみに!
<松林昭先生> |
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