2016年度親子理科実験教室(夏休み集中コース第2弾)を開催しました
8月20日(土)と21日(日)の2日間にわたって、親子理科実験教室(夏休み集中コース第2弾)が開催されました。
この実験教室は、京都大学を中心とする学生有志が講師となって実施する、夏の恒例目玉企画です。 今回のテーマは「そうだったんだ! ~ 不思議で便利な動きのしくみ ~」、今年も学生講師が扮した博士と博士に質問する主人公が登場し、ストーリー仕立てで話が展開します。
1日目のテーマは「試してなるほど! ~ 組み合わせで生まれる動きを観察しよう ~」、ロボット作りを夢見る主人公の少年が、博士と出会い、“動き”の仕組みを学んでいくというストーリーです。
まずは、モーターがどのような仕組みで動くのかをSケーブルと方位磁針を使って学びます。電流の向きを変えることで磁石から回転運動を生み出せることを確認しました。
モーターの動く原理を学んだ後は、生み出された回転運動をより大きな動きの運動に変えたり、直線などの他の運動に変える仕組みについて学びます。 三脚で、歯車同士や歯車とラックとの組み合わせで様々な動きを生み出せることが確認できた後は、実際に自転車のベルを分解して、歯車がそのようにして大きな動きを生じさせて、最終的にベルを鳴らすのかを確かめました。
歯車などを使って様々な動きを生み出せることがわかった後は、いよいよ歯車の組み合わせで動くアナログ時計を実際に作ります。 長針と短針が正しく回るための歯車の動きを確認しつつ、みんな思い思いのデザインでオリジナルの時計を作りました。 最後は、決まった時間に針を動かし、作った時計の動きを確認して1日目を終えました。
2日目のテーマは「僕らはみんな動いている? ~ いろいろ分解してみよう ~」で、1日目で博士から学んだ少年が数十年後大きくなって博士となり、ロボットを作り上げたところから話は進みます。
せっかく人間そっくりに作ったロボットですが、動き方を教えていないので全く動きません。 そこでまず、腕の動きを再現した腕の模型(腕モデル)を作って、みんなで骨・筋肉・関節の役割や働きを実際に確認しました。
自分たちが作った腕モデルと、骨が柔らかかったり、筋肉が伸びていたり、関節が固まっているヘンテコモデルとも比較して、骨・筋肉・関節それぞれが各々の役割を果たさなければ人間は動くことができないことがわかった後、動きの原理をロボットに教えると、無事ロボットは手を振る動作をすることができました。
ただ、ロボットはまだ手を振るだけしかできないので、今度は人体模型を使って、歩く動作が骨・筋肉・関節のどのような働きによってできるのかをみんなで考えました。子どもたちの意見で人体模型の足を歩くように動かすことができると、それと連動してロボットも歩くことができました。
最後は、各自に配られた動く植物、オジギソウを観察し、オジギソウが動く仕組みが人間の筋肉の動きと同じことを確認して、2日間にわたる実験教室を終了しました。
<理事長の挨拶> |
<講師の学生達> |
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