2012年度親子理科実験教室(春コース)第1回を開催しました
4月22日(日)、今年度初めての親子理科実験教室(春コース)第1回を京都大学理学部セミナーハウスにて開催しました。
講師は工藤博幸先生(奈良学園中学校・高等学校教諭)で、第1回のテーマは「レモンがすっぱくない?チョコが甘くなくなる?-みんなの感覚が変わる様子を体験!-」です。
最初は、だまし絵や錯覚画像などを見て、人間が持っている感覚が、周りの環境やこれまでの経験などによってどれだけ左右されるのかを体験し、感覚がどれだけあやふやなものかを学びました。
次は食材を使った「味覚」変化について学びます。
まずは「ギムネマ茶」というお茶を口に含ませてしばらくおいた後、ビスケットやチョコレートを食べるとどのような味に感じるかの実験です。先にこのお茶を飲んでいると、あら不思議、甘みを感じにくくなるのです。この状態でビスケットを食べると、甘みのないパサパサの粉を食べているようでおいしくないし、チョコレートは少し塩辛い何か油の塊を食べたように感じて、おいしくありません(チョコレートには塩分も含まれているのですが、普通はとても甘いので塩味を感じません。でも甘みを感じなくなると塩味を感じるようになります)。
次は、「ミラクルフルーツ」という小粒の果物(ドライフルーツ)を同じように口に含ませてしばらくおいた後、レモン果汁やみかんジュースを飲んでみるとどのように感じるかの実験です。
ミラクルフルーツをなめた後はすっぱいものが甘く感じるようになります。ですので、普通ならすっぱすぎてとても飲めないレモン果汁が甘くておいしく感じられますし、普通でも甘いみかんジュースでは、逆に甘すぎておいしくなくなりました。
今回は、子供たちだけでなく、一緒にい保護者の方も同じ実験され、親子そろって同じ体験をすることができました。
第2回は「ビタミンCは本当に入っているの?-みんなはこれで食品検査官になれる!-」というテーマで、5月20日(日)に、同じく京都大学理学部セミナーハウスにて開催いたします。お楽しみに!
<理事長の挨拶> <工藤先生>
<教室の様子>
<ミラクルフルーツ>