2021年度 理科実験教室petit(クリスマス直前企画)が終了しました
今年度最後の教室となる、理科実験教室petit(クリスマス直前企画)を12月19日に開催しました。
今回の教室では、「石けんの不思議」というテーマの下、石けんが持つ汚れを落とすというパワーの仕組みを解き明かしていきました。
まずは、グリセリンソープを使ったきれいな宝石石けん作りというクリスマスらしいイベントを楽しみます。
各々工夫を凝らして作った手作り石けんが固まるのを待つ間に、水と油を使って石けんが及ぼす影響や、石けんが汚れを落とす過程と効果を確認する実験を通じて、実際に汚れが落ちる様子や過程を体感しつつ、そのメカニズムを学んでいきました。
「界面活性」「新油基」「親水基」というキーワードを使った解説はとてもわかりやすく、受講者の皆さんも理解できたことと思います。
石けんがなかった昔に、界面活性の効果を持つため石けんの代わりに使われていたムクロジの実が泡立つ様子を演示実験や、同じく界面活性の効果を持つ、ナマコを使った石けんなども披露され、皆さん興味深そうに聞き入っておられました。
そして、最後は固まった手作り石けんを各々披露して、楽しい教室を終えました。ラメ入り石けんや様々なカラーの石けんができていて、それぞれ工夫の跡が見れました。
これで2021年の理科実験教室は終了となりますが、コロナウイルスをテーマに11月より全5回で実施しているスペシャルコラボ企画、親子理科実験教室(特別編 その1)は来年以降も続きます。この教室は各回毎に独立した内容ですので、1月に開催される第3回から受講いただいても充分楽しんでいただけます。ご興味のある方はぜひご参加ください!!
感染者数が減少しているとはいえ、まだまだコロナ禍が終息しているとはいえない状況ですが、来年こそは以前のように京都大学セミナーハウスで親子理科実験教室を開始できることを期待したいと思っています。