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教材公開に込めた思い(ブログ その46)
「こどもたちの質問に、分かるように答えられますか?」
ようやく、この1年、協働で作り上げた教材は、親子理科実験教室での授業から得た「教材づくり」の成果が、完成し始めました。 親子理科実験教室では、私たちは「電気磁気」をテーマとして取り上げました。これから、動画を中心に、原理を説明する部分を盛り込んで紹介していくつもりです。 この教材のねらいは、小学生から大人まで、納得できるようにという明確な意図を形にして、「どうしてかな」「知りたいな」と思う気持ちを満足させられるよう、組み立てました。そして、小学校の先生が、ご自分も楽しみながら授業の参考にできるよう心がけました。 教材は、私どもの「活動報告」ページに随時紹介していきます。どれも5分程度のモジュール教材です。モジュール教材とは、組み合わせて、1つのストーリを作れる部品教材という意味です。 どれも、小学校の教科書や学習指導要領を参考にはしたものの、不十分なところは補い、さらに、新しいアイデアを盛り込みながら、テーマと内容を決めました。
例えば、電磁誘導については、小学校では、コイルに巻いた電磁石の話から始まります。 しかし、電流が流れると周りに磁場ができる事に基本は、直線電流の理解です。今回、最初に完成した教材「電気と磁気のお話―電気の発見から応用までの歴史」という5シリーズがあります。
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中馬さんとの出会い(ブログ その45)
ブログ その44で、再チャレンジ!女性研究者支援神戸スタイル のメンター制度 のことを書きました。実は、私もメンターとして登録されています。おばあさん力が少しでも役に立つといいなあ、そんな気持ちでした。 そこで、私は若い女性研究者と話す機会に恵まれました。その1人が、中馬いづみさんです。彼女は、神戸大学理系若手女性研究者プロジェクト奨励研究員です。大変活発で、視点も面白く、その楽しいメンターの経験をご紹介したいのです。
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老人力(ブログ その44)
1.メンター
神戸大学の男女共同参画推進室は、大変ユニークな女性支援を行っています。その1つがメンター制度です。困った時、将来のことなどにアドバイスが欲しい時などに相談できる相手です。メンターなんて、1人前になる前に必要なのではないかな、と思う人もいるでしょうが、なんの、なんの、どういう年齢になっても、相談したいことは山ほどでてくるのだから、まあ、そういうネットワークの1つだと考えてもいいのかもしれません。
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生物は季節の気配を感じるか? ― 中西さん最後に語る(ブログ その43)
1.まえおき
ブログ その37で、中西さんの事を書きました。その後、科学に関する会話や科学教育のことを書くつもりだったので、そのうちの1つ、タイトルのようなお話を紹介します。 今回からは、科学の話題は、新しくできた「基礎科学研究所」のホームページ「科学の散歩道」に載せることとし、詳細に立ち入らないお話をここで紹介することとしたいと思います。退屈しないでくださいね。
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新年ご挨拶(ブログ その42)
2011年がやってきました。新年を新たな気持で迎えられたことと思います。
当NPOも、2009年2月5日に法人として認可され、ほぼ2年が経過しました。 この1年は、京都府の委託事業をうけ、教材づくりに取り組みました。そして、この事業に専念できる人材、ITマネージャとして勤務した方は、延 ポスドク2名、退職された学校の先生、事務担当、を雇用して仕事をすることができました。 さらに、当NPOインターン(大阪大学CLICより派遣、3か月勤務)や教材録画編集担当、それに、ボランティアでのサポートと、多くの人に関わっていただき、支えられながら、同じ研究室で働くという経験をしました。
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科学交流セミナーへのお誘い(ブログ その41)
寺田寅彦の「ルクレチウスと科学」というエッセイがある。 ルクレチウスの「The Nature of Things」という長編詩は、は、昔子供のために買った「少年少女科学名著全集4」におさめられている。そこには、「ニュートン力学とか、相対性理論とか量子力学などといった科学が抽象的で分かりづらいのに比べると、原子はきわめて具体的で直感的なイメージにうったえて話を進めることができるのですから、かなりの部分は小中学生にも理解できるはずです。それなのに、これまで原子についての優れた本があまりありませんでした。」という紹介がついています。 確かに、小学校では原子が教科書に出てこないので、親子理科実験教室で、磁石は原子段階から磁石なのだ、と説明したくても、原子を使えないので、「豆磁石」という名前で説明を試みたのであった。
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